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文具に凝っている?

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 そうそう、いきなり下のようなエントリーを読んで、私が高級万年筆買って使ってると事を知らない人は全然訳分からないと思うので、一応いきさつを語っておく。

 大体、今の会社に入社したくらいの頃かな?今までの仕事では、紙に直接文字を書くことがあまりなかった私だけど、この仕事を始めてから紙に文字を書くことがいきなり増えて、何かもっと書きやすい筆記具はないかと思い、ちょっと高目(といっても3,000円程度だが)のロットリング・トリオペンを買ったのが始まり。ロットリングのリフィルについては、書き味は安物のボールペンとあまり変わらなかったが、軸が適度に重くてバランスがいい筆記具というのは、それだけで大分文字が書きやすくなると初めて実感できた私は、高級筆記具という存在価値を、その時初めて認めることができた…というのが、こっちの世界を覗き始めるきっかけだったんだと思う。
 その後、第二のきっかけは、家に埋もれていたペリカン400という万年筆を発掘したことだろう。この万年筆を使ってみようと思って、自分で調整・修理していくうちに、新品の状態のペリカンが欲しくなり、買ってみて使い始めたら、万年筆というのはこんなにも文字が書きやすいものなのかと改めてショックを受けた。そして折しも世の万年筆リバイバルブームにがっつり乗った私は、矢継ぎ早にペリカンのスーベレンシリーズを合計三本手に入れ、それぞれに違った色のインクを入れて使い分けているのが現在。最近では1950年代に発売されたオールドラミーの万年筆をデッドストックで手に入れたりと、趣味と実用をかねて、それなりに筆記具を楽しんでいるという訳。
 そして、元々が資料収集好きなので、丁度万年筆ブームで色々と本が出版されたというのが、こっちの世界にはまった加速要因の1つなんだと思う。調べるのが楽しくて、調べれば調べるほど色々な筆記具が欲しくなってくるんだよね。ま、幸いどっぷりとつかってしまったという程でもなく、私にしては珍しく少し距離を保った視点で、これらの世界と付き合っているというのが今の状態かな。

 とまあ、これで私がいきなり筆記具に万円使っているという訳が、大体おわかり頂けたでしょうか。そんなかんじですわ。

 そうそう、別に文具にハマる必要は当然ないけど、一本でもちょっと高級な筆記具…なんていうか自分にとっての勝負ペンを持っているのは、結構いい事だと思うよ。アホな話だけど、例えばお客さんと打合せの時など、自分の方がちょっといい道具を使っている事が分かったりすると、それだけで多少優越感だったりもする。

 そこ!つまらん事だとおっしゃるな。お客さんとの打合せを成功させる秘訣とは、所詮「会話の主導権をどちらが握るか!」の勝負だったりする事がほとんどな訳で、そんな時に、例え本当に些細な事でも、何か相手よりも優位なポイントを見つけられるというのは、それだけで緊張がほぐれたりするもんだ。これは理屈じゃないし、私のようなチキン野郎にとっては、恥ずかしながらも、結構重要なポイントなんだよ。

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