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図書館の神様/瀬尾まいこ

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 「本を読んでいて怖くなったなんて、夜中に言える相手は1人もいなかった。」

 おそらく結婚とかそういうのをしていない人(あるいはしている人でも)は、案外みんなそうなんだろうなと思う。「夜中に本を読んで怖くなったから話を聞いてくれ」こんな事を言える他人なんて普通いる訳ないのだが、こうやって小説で活字にされると、なんだか自分がとても寂しい人間に思えた。

 それと、瀬尾まいこの小説に登場する人物達は、みんな食べ物をおいしそうに食べる。好き嫌いが多くて、そもそも食べること(量ではなく質という点で)自体にあまり興味がない私にとっては、話の中で沢山登場する色々な料理を、みんなおいしそうに食べるのが何やらうらやましい。

 精神が清さを失うのと反比例して、体が強くなるというのは、なるほどなと思う。

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