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クローズドノートと包帯クラブ

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 エリカ様の舞台挨拶で騒然となっている映画「クローズド・ノート」だが、確かに沢尻エリカのイメージじゃないなぁ…なんて思った所にあの挨拶だったので、見に行ってもイイかな…と考えていた自分がバカらしくなり、この映画を見に行く気はさっぱりなくなった。大体何であんなキャスティングにしたんだろうね、たとえあの挨拶がないとしてもどうも私的には違和感がある。主人公は素朴で純情で優しい女性という感じだったからなぁ。
 この小説、冒頭に万年筆に関するエピソードがいくつか出てくるが、ストーリーとしては、特に万年筆は重要なキーではない。というか、原作だと後半にはほとんど万年筆に関する記述がなくなる。それでも、結末はアッとして心温まる感じなので、小説としてはお勧めだ。

 どうでもいいけど、もう一つ小説原作の邦画でキャスティングに違和感があるのが「包帯クラブ」。つうか、私のイメージとしてこの主人公の女の子は美人じゃないんだよね。ちょっとイモっぽい感じの女の子だけど、不思議と意外と男にもてる…そんなイメージだった。それが映画になると普通に美人の女子高生だよね。これだと正直、主人公の悩みや葛藤が単なるわがままとイヤミにしか思えなくなる。包帯クラブも映画化すると聞いたときは、ちょっと見に行ってもイイかなと思ったんだけどね。

 邦画の復権なんていってるけど、結局映画のキャスティングには昔ながらの価値観である「美男美女」しか用意できない、また観客も美男美女しか望んでいないというところが、この業界の底の浅さだなとつくづく思う。

クローズド・ノート/雫井脩介
包帯クラブ(ちくまプリマー新書)/天童荒太

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