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ETYMOTIC RESEARCH ER-4s

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081103-04.jpg 最近オーディオ関係はおとなしいと思いきや…こっち方向のオーディオには割と散財してます(笑)。ということで、昨今の高性能イヤホンブームの嚆矢ともいえる、エモティックリサーチのER-4sを買ってしまいました。ちょっと色々あってね(笑)

 とりあえず、事前にSのモデルとPのモデルを試聴しました。SのモデルはオリジナルのER-4で、高解像度を誇りますが、何分インピーダンスがやや多目で、ポータブル機器などでは充分な音量が取れない場合もあります。それを改善したのがPのモデル。非力なポータブルモデルでも充分ドライブできますし、その分出にくい低音もきちんと出ます。
 自宅でヘッドホンアンプを使って使用するならいざ知らず、iPod等のポータブル機器で使用するにはどちらがいいか?というのは、ER-4遣いの間で色々いわれていますが、結論は出ていません。

 で、私なりの結論をここで書いてしまうと、iPodクラシックで使う場合なら、迷わずSを選択すべき。私はSを聞いて、次にPを聞いたのですが、10秒経たないうちに結論が出ました。一応しばらくは聞いてみたのですが、はやりSが良いです。iPodで音量も充分取れます。
 確かにPの方が低音にゆとりが出るような気がしますが、その分ER-4の持ち味である音の鋭さや反応の早さは味わえません。というかSの方だってきちんと低音は出ています。この音に不満だというのなら、Pではなく、おとなしくSHUREを買うべき。E-530等を頑張って買った方が絶対に満足できます。世に色々ある高級イヤホンでER-4を選ぶなら、やはりER-4らしさを味わえるSでしょう。
 ちなみにPを買って抵抗入りアダプターを接続してSと同等な音にする…という手もありますが、ポータブルで使う以上余計なアダプタは可能な限り接続したくないし(音質ももちろんだけど、プラグ部分が増えると持ち歩きに結構ウザイ)、こういう手を使うと、結局初めからSを買えばよかった…という結果になると思います。繰り返しますが私論としてPが欲しけりゃ別なの買え…と(笑)

 では、SとPの比較ではなく、イヤホンとしてはどうなのよ…というと、SHUREのE530と比べると、確かに音の反応は良好です。使い古された言い方をすると再生音にスピード感があります。これらの特徴を持って、よく「正確な音」等と称されますが、正確というのはまた違うとしても、音の違いやバックの演奏を聞き分けるにはよい特性を持っていると思います。
 かといって、ソニーのモニター系オーディオみたいに、面白くもないモニターサウンド…という訳でもありません。再生音はそれなりに躍動感もありますし、演奏のタメなども味わえます。音もしなやかで適度にゆるく、エージングを進めたというのもありますが、それほど堅さも感じません。
 チップはComplyFoamTipsのSサイズを使っています。このチップを使っている限り…というか他のチップを使っていないので判らないのですが、よく言われる低音不足は感じません。確かにSHURE系のイヤホンよりも低音の量はありませんが、これは味付けレベルの話です。録音されたソースからは然るべき低音がきちんと出ています。

 今まで色々なイヤホンに手を出してきましたが、SHUREのE-530、SONYのMDR EX700SL、そして ETYMOTIC RESEARCH ER-4sがイヤホン三巨頭かな…と思います。

 聴いて圧倒的に楽しいE530と、ダイナミックドライバ的な音が味わえるEX700SL、そして繊細なER-4sという感じでしょうか。どれも高性能+個性的で迷ってしまいますが、変な話、迷うくらいなら徐々に3つ買い揃えてしまいましょう(笑)。イヤホンなんて「高級」とはいえ、ホームオーディオの機器やケーブル(笑)と比べれば、そんなに高いモノではありません。一度に買い揃えるのは無理としても、一年に1本くらいのペースならお小遣い貯めて買えると思います。…というか、初めての1本を選ぶ際に迷って色々試聴などしてしまうと、結局半年くらい遣い続けた後、他のモデルに浮気したくなってくるのでは?私だけかな(笑)

RICOH GR Digital 2


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