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打合せは短く

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 いきなり始まったこの「お仕事ワンポイント講座」。講座…というより愚痴になりそうだが、まあ、日々のお仕事で私が色々と感じたり、伝えたりしたいことを書いておきます。こんな事実際の社員に話してやれよと思うけど、私チキンだから話せないのよ(笑)

 つことで今回は打合せについて。実は今、珍しく印刷物の打合せでデザイナーと営業を交えて話し合ってきた。ただ、私は打合せに参加するというより、参考出品みたいなモノで、適当に話の合間で突っ込みを入れるだけの役割。じゃなんで参加しているのかというと、この広告に使う新たな商品システムの素案を考えたのが私だから…。

 ま、内容についてはいいんだけど、B4/4C/両面のチラシ、打合せに要した時間が約90分。これを長いと感じるか短いと感じるか…。短いと感じる人は、自らのセンスを疑った方がいい。大体人間なんて、真面目に集中して人の話を聞ける、もしくは1つの項目に対して集中力を持続できる時間なんて精々15分程度だろう。じゃあ、15分以内で打合せを終えろというのか?そう、その通り。

 自分の話で恐縮だが、例えばとある企業の新規Webサイト制作に関する打合せ、全てがこの時間だとはいわないが、ほとんどは15分程度しかデザイナーと打ち合わせしない。概略を説明してあとは任せた!そんなノリである。つかね、本当はそうじゃないといけないんだよ、広告代理店の営業・ディレクター対デザイナーとの打合せってのはさ。

 同業者の方がいれば、普段自らの打合せ内容を思い起こして欲しいんだけど、長い打合せといっても、結局同じ事の繰り返しになってない?メインビジュアルについても、イメージと広告で伝えたい内容をデザイナーにレクチャーすればいいのに、「ここの部分には大きな木と空を使って爽やかな…」とか、余計なこと言ってない?使用できるビジュアルが決まっているならともかく、そんなことを考えるのはデザイナーの仕事だよ。逆にデザイナーが考えられないというのなら、考えられるようにアドバイスすればいいこと。細かいことをクドクド説明したがる営業やディレクターって多いけど、そんなにデザイナーを信用していないの?それにどうせそんな細かいことなんてすぐ忘れちゃうよ、余計な時間を使うだけで意味が無い。

 私の場合は、全体のコンセプト、大体のイメージ、目的、それにコピーとサイトマップ概略、後適当に雑談を交えて「こんな感じでとりあえずビジュアルを2案程度作ってみて」大体はこれで終わり。もっとも、さすがにこれで全てが終わるわけもないので、それ以降話したいことは、タイミングを見て都度話す。これは打合せじゃなくて、電話でもメールでもいい。要は、一番初めにきちんと概略を説明しておけば、残りの細かい部分はその都度伝えりゃ済むことなんだよ。
 あと一番大事なことは、デザイナーを信頼すること。信頼というと言葉が大げさになるけど、要はなるべくデザイナー自身が自分でモノを考えてやれるような環境を作ること。初めは失敗もあるかもしれないが、それを半年でも続けていれば、それこそ打合せなんてテキトーにやれば、自分の思うとおりのモノをデザイナー側が考えて作ってくれるようになる。というか、会社としてデザイナーを育てるという事はそういう事だろう。

 中には「きちんとラフを書いてくれないとデザインが始められません」とかいうタコデザイナーもいるけど、それはおそらく、今までデザイナーとして仕事を考える…といった環境で仕事をしてこなかったせいだと思うんだよね。そして、そういう人はいつまで経ってもデザイナーと名乗ったオペレーターを卒業できない。自らがデザイナーの方は、逆に自分は普段どんな風に営業やディレクターから使われているか考えてみた方がいい。そして何か思うことがあったら、指示されたデザイン以外に、自らが考えたデザインを必ず1つ追加で提案することだ。少なくとも私の若い頃はそうやってきた。そしてそれを繰り返すことで、上の人間や会社から一定の信頼を勝ち取って大きな仕事を任されてきた。ま、ここ数年はテキトーに仕事してるんで、偉そうなこと言えないんだけどさ(笑)

 ということで話が脱線したけど、今回のキモ、「デザイナーとの打合せは15分以内!」。同業の方はコレを肝に銘じて欲しい。

 誤解して欲しくないのは、営業やディレクターがお客様とする打合せは別ね。これはお客様が納得いくまで付き合ってあげてください。眠くなるかもしれないけどさ。

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