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デジタル一眼レフの未来

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070124-01.jpg 去年の6月に、OLYMPUS E-1を買って、今まで交換レンズを買い足したりしながら、このカメラを使い続けてきました。確かにデジタル化された一眼レフカメラは、撮影したいシチュエーションによって、自由にレンズを交換できて、さまざまな写真を撮ることが可能なのですが、なんとなくこのカメラを半年以上使ってきて頭に浮かんだ素朴な疑問が、「デジタルになった今、ボディを固定してレンズを交換する意味は本当にあるのだろうか?」ということです。

 考えてみれば、これらのレンズにCCDが付いていれば、それでいいのではないかと。銀塩の時代と違って、デジタルには、撮影素子の大きさには制限がありません。となると、もう単なる交換レンズじゃなくて、いっそのことCCD付き交換レンズとか、そういった製品として進化するのもアリなんじゃないかと。そんな気もします。

 例えば、撮影データは無線を使い、全てダイレクトに手持ちの無線サーバーに送られ、更に細かい撮影設定などは全てデータサーバー側からレンズを制御する形で行う。レンズ本体はシャッター速度と絞りを変更するリング(それこそ、過去のOMみたいに)、そしてシャッターボタンと後ろには小さなライブビュー用の液晶のみ。レンズを交換したくなったら、バッグから別なレンズを取り出しシャッターを押せば、先ほどのデータサーバーに、設定が全て引き継がれた状態でどんどんデータが蓄積されていく。極端かもしれないけど、そういうラジカルな発想や提案があってもいいのではないかと。

 確かに、現状デジタル一眼レフを使って写真を撮ることは、とても楽しい事ですが、反面、デジタル一眼レフのシステムや使い勝手というものは、既存のカメラという枠に捕らわれなければ、もっと違った形があってもいいはずです。

 フィルム給装装置でもあった銀塩カメラの時代と同様、本体側の機能に撮影レンズ側が縛られている現在のデジタル一眼レフシステムには、楽しみはあっても、デジタルカメラシステムのあるべき姿…という意味での未来は、あまり感じることはできないかな。デジタル一眼レフカメラをしばらく使ってから、そんな事を考えるようになりました。

RICOH GR Digital

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