まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

« 宗像教授異考録/星野之宣 | メイン | 涼宮ハルヒの日本語 »

▼2007年01月26日

仕事と収入

070126-01.jpg 今日は初の給料日だった。

 数年前、私は会社を潰した経験がある。いや、潰したというより畳んだというべきで、更にその畳んだ訳も理由があって…なんて、色々と言い訳しようと思えばいくらでも出来るけど、結果として会社は無くなってしまった訳だし、私も職を失って収入を失って、ついでに貯金も無くす事となった。

 その時、表面では「ま、仕方ないし、次の仕事を頑張ろう」なんて思ってはいたつもりなのだが、結果として会社を無くしたという事実は、私の中で随分と精神的な負担になっていたんだと思う。

 なにもする気がなくて半年くらいプラプラしていたのだが、さすがに働かないとマズイかなと思い直して、仕事を探した。
 私に出来る仕事はデザインの仕事しかなかったけど、別に将来の展望なんて何もなかったので、適当に就職情報誌で探した会社に面接に行って、そしたら受かってしまった。その時、担当者から仕事の内容や収入についても聞いたのだが、「ああ…大分収入下がりそうだな」なんて思っただけで、自分の事なのに他人事のようであまり興味が持てずにいた。

 その後、しばらくその会社に勤めたけど、なんだかやる気もない毎日をダラダラと過ごしているうちに、このままじゃマズイよなと思い始め、新しい仕事を探すことにした。

 その時何となく思った事が「今までは自分を安売りしすぎていた。今度はお金にこだわってみよう」ということ。

 そういう方針で仕事を探した結果、次に見つけた仕事はそれなりの収入アップで迎えられることとなった。残念ながら、まだあまり仕事に対する情熱はなかったが、それでも以前より少しはやる気を出していた。
 そして、その結果なのかどうか知らないが、入社後半年での昇給となり、役員からホントかどうかは知らないが「社内で1番の昇給率」と言われ、大幅な収入アップを果たす。
 そうなると現金なもので、もう少し仕事に熱心さが出てくる。色々と新しいアイディアを考えたり、色々と打合せに出かけたり、今考えるとそれなりに楽しい職場だったのではないかと思っている。

 ただ一点、毎朝片道2時間半の通勤にはどうしても馴染めず、新しい仕事を探し始めることになる。この時も、仕事は内容よりお金にこだわることにした。エージェントの方にも「第一に収入です」とハッキリ告げていた。結果、何社かの企業を紹介され、そのうち5社だったかな…面接に出かけた。

 その面接の場でも、私は「収入についてはどうですか?」などと、一次面接の割には金本意な質問をしていて、正直ちょっと企業担当者にも印象良くないだろうと思っていたのだが、結果3社から「興味があったら是非二次面接にきてください」との返答をもらった。
 その中で、一番熱心で一番収入が良かった企業に転職することに決めた。それが今の会社だ。

 白状するが、仕事の内容については、その時あまり深く考えていなかった。大体「Webデザイナー」募集の面接で、担当者に「私はWebデザインの実務経験はありません」なんてハッキリ言っていたからね。
 今の会社は「それでもいい」と言ってくれた。とても感謝している。

 今は世の中の景気も丁度良くなりつつあるし、それに乗った私の運が良かっただけで、決して私の仕事の実力が正当に評価されて転職できた訳でもないのだろうというのは判る。
 それでも目標をシンプルにして、それに向かって動いた事は間違ってはいなかった筈だ。動かなければ何も起きなかった。その点については、珍しく自分の行動を評価してもいいかなと思っている。
 そして、正直に書くと、結果としてここ2年の間に、輸入車1台買える位の年収アップを果たすことが出来た。

 残念ながら、まだ精神的には過去のダメージを引きずっている気がする。多少回復したとはいえ、昔ほど仕事に対して情熱を燃やすことが出来ないし、仕事も遊びもどことなく無気力だし、そして、今の会社で何か面倒なことがあったら、また仕事辞めちゃえばいいし…なんて思っていたりもする。

 ただ、今日の給与明細を見て、久しぶりに「仕事頑張らなくちゃな」と、ちょっとだけ思ったのも事実。なんだかこういう前向きな感覚が、とても懐かしく思えた。

 もうすこし…もうすこしで、何とかなるのかもしれない。

RICOH GR Digital

« 宗像教授異考録/星野之宣 | メイン | 涼宮ハルヒの日本語 »

コメント

よっちさんは経営者だったのですか。
自分は雇われた経験しかないので、「仕事」ってものは、自分にとってはあくまで「生活の手段」にすぎない位置づけです。
ところが最近は業務が経営的なことまで足を踏み込み始めました。その結果労働意欲(モラールって言うんですか?)の向上はしてきました。
もちろんまだ下っ端なのでプレイングマネージャー的な存在ですが。どうせ一生働くなら、すこしでも前向きに働いていきたい、と思う今日この頃です。

ちなみに私は今の仕事について、逆に中級車一台分年収が下がりました(苦笑)。4年かかってやっと前職の給与に追い付いた感じですかね。しかも元の給与もやっと車2台分くらいだったのですので、3年前の給与といったら、お涙もので、何度もピースボート乗って世界放浪しようかとおもいました(笑)
おっと愚痴になってしまった。

いやもう、私は経営の部分に携わるのはこりごりです(笑)。

でも、確かに責任が重くなる代わりにやりがいも出ますよね、頑張ってください。

コメントを投稿

最近のコメント

アーカイブ