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▼2013年11月24日

かぐや姫の物語をみてきました

ヲタ

R0320173.JPG 先週、プロモーションDVDももらった事だし、お約束のTwitterで「おっぱいでるよ」wとも聞きましたし、また以前テレビでのドキュメントを見たときは、ストーリーよりもその技法に興味を持ったし…とのことで、早速見てきました、かぐやひめねーさまの物語

 言っちゃなんですが、映画としてはそんなに期待していなかったせいもあったのが、これは良かったなぁ…。
 傑作とは言いませんがなかなかの佳作。宮崎のいないジブリなんて…とか、となりの山田君の前例があるから…とか、その辺を心配している人なら大丈夫だと思いますので、いいからすぐに見に行ってこい!

 原作は「竹取物語」なので、ネタバレもなにもないのですが、やはりラストはホロリときます。

 そして、ラストに流れる主題歌…あ、まちがえたこっちこっちwが、スタッフロールに流れるとき、本当にじぃん〜ときました。久しぶりにストレートに映画の世界観を表した傑作主題歌だと思います。あとでCD買うわこれ。

 もちろん、アニメーションの技法としても非常に興味深いです。
 というか、人の描いた絵が動くのって、どうしてこんなに楽しいんでしょう、ニッポンのアニメファンでいて本当によかったです。他、技術的・映像的にも語りたい事沢山ですが、これはDVDを買ってチェックしてからにします。

 とにかく、日本の古典である「竹取物語」の新作を、映画館で見て素直に感動出来て、本当によかったなぁ〜、と思いましたよ。

RICOH GR


▼2013年11月18日

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語を見てきました

ヲタ

R0312370.JPG 岡田斗司夫も大絶賛というまどマギ映画版。今映画館に行くと「かぐや姫の物語」プロモーションDVD&Bluerayディスクがもらえるアキラッチ氏から聞き、それなら暇だし行ってみるかな、と出かけてきました。

 作品の知名度上、仕方ないのかも知れませんが、上映館は少し限られています。映画ではいつもお馴染みのMovix三郷ではなく、今回は隣の隣の街にある、Movix柏の葉まで出かけます。ちなみにブロンプトン持っていきました。帰りは自転車で帰ってくるつもり。

 まどマギって、私もテレビ放送時は夢中で見ていたのですが、不思議と終了してしまうと、私はあまり見直そうとも思わなかったし(深夜アニメなのでHDDには録画データ残っているのですが)、関連グッズにもあまり興味がわかないというか…なんだか作品への情熱もテレビ終了と共にキレイに終わった感じがします。
 ちなみに、今回の映画の前にテレビの総集編映画が2作作られていますが、こちらも見てないです。なので、テレビ版しか見ていない私だと、途中ストーリーや設定が変わっているカモ!とも思ったのですが、ま、話はつながっていましたので大丈夫でした。
 今回の映画も、テレビ版総集編的+オマケ的映画だったら多分見に行かなかったと思いますが、どうやら完全新作らしいので、つい。

 で、感想としては面白いのと面白くないのと、しきい値をどこに設定するか迷ったのですが、ここは「面白かった!」と判断しましょう。うん、面白かったです。ラストQべぇ語りすぎウザかったけどw

 映画の冒頭、戦場ヶ原ひたぎ様(知らないけど)が「ネタバレさせんなよ」と注意しておりましたので、あまり詳細は語りませんが、映像的に精神世界的描写が多く、彼女達のスカッとした活躍(ストーリー的にそうならないのは分かってるにせよ)を期待してると少し辛いかも。
 ただ、私の目線はスクリーンには終始釘付け状態だったので、普段ああいう表現を、どちらかというとあまり好まない私でも、面白かったと認めざるを得ません。テレビでは最後イデオン化したオチになったままのまどかについても、もうすこしスッキリと収まった感じ。
 まどかのダークな部分とほむほむのレズネタにはまった人なら、絶対に面白いと思いますので、見に行った方がいいと思います。背景画の書き込みとかすごかったしね。アレは大スクリーンで見るべき。

 また、お約束として、中学生か小学生高学年くらいの娘さんと一緒に映画に入ってた女の人が、途中で出ていったシーンもございました。
 まさか明るい魔法少女モノと誤解して映画館に入った訳じゃないでしょうけど、今思うとテレビ版はそれなりに万人受けする明るい部分やカッコいい戦闘シーンとか多かったですからね。そういう意味で、やはり見る人を選ぶ映画には変わりないと思います。
 もし、あなたがリア充で、彼氏とか彼女とかとこの映画に出かようと思ったのなら、パートナーの趣味嗜好をきちんと把握した上でお誘いした方がいいと私は思います。

 写真は日本の紙屋から「黒気泡紙」の在庫を消し去ったと言われるパンフレットと、入場時に配っていた「かぐや姫の物語」のプロモーションディスクです。
 パンフレットは紙の在庫切れで増刷出来ず、売り切れが心配されていたようですが、昨日のMovix柏にはちゃんとありましたよ。

RICOH GR


▼2013年11月07日

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか/高城 剛

PB070296.JPG HONZのこの記事読んで興味を持ち、思わず購入。書評通り、とても面白かったです。

 本書に登場するのは、フランスとの国境に近い、スペインバスク地方にある「サン・セバスティアン」という街。バスク地方と言えば、自転車好きにとっては、あのインドゥラインの故郷ということで耳にしたことあるかも。

 スペインの人口4,500万人に対しての18万人都市なので、本書を読んでから想像するほど小さい街でもないかもしれません。日本の人口比率で考えると、大体40万人都市でしょうか。ザッと上げてみると、福島市・郡山市・水戸市・高崎市・前橋市・長岡市・長野市・松本市・沼津市・などなど…。ま、そんな規模の都市をイメージすると判りやすいのかも。

 で、サン・セバスティアンが何故すごいのかというと、こちらの街、この規模の街の中に、英「restaurant」誌が選出する、世界でTOP-10に入るレストランが二軒もあるそうなのです。美食に縁が無い私には、これがすごいのかすごくないのか、本を読んでいるときにはよく判らなかったのですが、「群馬の高崎市内に世界のTOP-10に入るレストランが二軒もある!」と考えれば、確かにすごいかもしれません。

 その他、詳しい話はこの本を読んで頂ければ判ると思うのですが、この「サン・セバスティアン」が、上記のような大成功を収めた理由は、食のオープンソース化にあるそうです。
 つまり、フランス式、あるいは日本もおおよそ同じだと思うのですが、厳格な師弟制度を否定し、食を科学として捉え、その情報をオープンにして、更なるアイディア、改良をフラットに求めるというものでした。こちらはコンピュータ業界ではお馴染みですよね、UNIXとかLINUXとか、そういう世界に似ているのかな。
 結果、サン・セバスティアンの街は、美食で溢れ、海外からの観光客も増え、街にも活気が戻ってきたとのことです。

 またこの事例は、日本が観光立国として進むにあたってのヒントにもなると著者は書いています。そして、アホみたいにゆるキャラばかりつくる、日本の観光政策についても批判しています。たしかに…そんな頭のねじが緩んだ観光振興策じゃ、パッと話題にはなっても、10年後とかどうしようもないよね。

 製造業が衰退する中、日本だけでなく、この先世界の主要産業は「観光になる」という主張は、ちょっとどうかな?と思いますが、確かに、何かと協会や組合を作って外部への情報発信と情報収集を遮断しがちな日本社会には、このサン・セバスティアンの成功例は耳が痛い事例ではないでしょうか。多分今の日本人にはマネ出来ないんでしょうけど。
 そうそう…最近読んでいる別の本ですが、この閉鎖的な産業構造は「商店街は何故滅びるのか」の考察にも結構重なる部分があるなと思いました。

 もちろん、オープンソース化が全てを解決する訳ではありません。特にその供給元にとっては、時に厳しい決断となる場合も理解します。
 しかし、そのまま伝統や知識・知恵などが、先細りで消え去ってしまうよりは、ずっと前向きな取組み出あることは間違いないと思いました。

 最後にちょっとだけ不満を。自称「ハイパーメディアクリエイター」なら、自著は電子書籍でも販売してほしいものデース。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年11月05日

東京インターナショナルオーディオショウに出かけてきたざんす

 今年は出かけるつもりはなかったのですが、miss keyさんの「過呼吸になりそう」という感想を聞くと、やはりLINNのExakt(イグザクト)は聴いてみないといかんかな?と思い、2013 東京インターナショナルオーディオショウへ出かけてきました。

 東京国際フォーラムに入り、簡単な入場登録を済ませ、7FのLINNブースに到着したのは13:45分位?
 丁度14:00からExaktについて山之内先生のセミナが始まるとのことで、座って待機。しばらくするとExaktについてのプロモーションアニメが上映され、その後に山之内先生が登場、セミナスタートです。

 Exaktの音ですが、なんというか実像感がすごいですね。音色についてはやや固い印象もあった気もしましたが、あのコンサートホールにいるような感覚は、私の数少ないオーディオ体験でも初めて耳にするものです。

 おそらく、左右と各ユニットのチャンネルセパレーション、位相が超高精度で管理されているんだろうなぁ。スピーカーの存在はキレイに消えて、目の前に本当にコンサートホールが出現しました。
 私の場合は、位置的に左右スピーカーのセンターにいた訳ではないのですが、それでもあの音像!久しぶりにオーディオに興奮しましたよ。こりゃ過呼吸にもなる…(笑)

 Exaktシステムですが、今のところは、専用スピーカーセット+Exakt DSMという組み合わせでしか使う事しかできません。そのお値段たるや840万円。既存LINNハイエンドシステムを持っている方は、後に何らかのアップグレードパスも用意されるようです。
 仮に84万円ならとち狂って金策しかねませんけど、とりあえずこの価格なら、私の人生には関係ありませんので、悶々ともせず安心なのです。

 つことで、LINNブースを後にした私は、そのまま同じフロアの今井商事さんのブースへ。こちらには毎度お馴染みS氏がいらっしゃいますので、ご挨拶。BURSON AUDIOや、Densen Audio Technologiesを主体に見せて頂きました。

 やっぱり、Naimユーザーとしては、分厚いアルミ引き出し材とか、バカでかいトランスとかキャパシタとか見ると意味もなく興奮してしまう訳で、もう音なんてどうでもいいからくれ!(笑)みたいな気分になってしまいます(あ、バーソンは音も気に入りましたよ)

R0312329.JPG そこでS氏に教えて頂いたのですが、フォーカルの代理店であるロッキーインターナショナルが、何とNaimAudioの代理店に??

 まだWebサイトには掲載されていませんが、インターナショナルオーディオショウで配られたチラシには、取り扱いブランド欄の最後、確かにNaimと記されています。確かに現在のネイムはフォーカル傘下ではありますので、取り扱いの可能性としては多いにあり得ます。おーっ!これは期待ですねー。

 早速、4Fにあるロッキーインターナショナルのブースに行ったのですが、残念ながらNaimAudioに関する情報は全くありませんでした。まだこれからかな。

 個人的には、往年のNaitっぽい形のオールインワンネットワークプレーヤー、UNITIQUTEとか輸入して「日本よ、これがNaimAudioだ!」という意気込みを、オーマニや転売厨達に見せてほしいものだと思いました。

 と、私は結局その3つのブースを見ただけで会場を後にしました。他のメーカーも気にはなりましたが、なんかもう…いっかな、と。
 このへんが、まだまだオーマニとしての修行が足りない私なのかもしれません。

RICOH GR


▼2013年11月04日

国家はなぜ衰退するのか/ダロン・アセモグル

PA270274.JPG 私達が所属している「国家」には、何故強弱があるのでしょうか。何故貧富の差があるのでしょうか。言っちゃなんだけど、皆さん何となく想像はついているんじゃないかと思うのですが、概ねそんな感じの分析がなされています。

 別にネタバレしても関係ないと思いますので、敢えて書きますけど、この本が言うところの国家の繁栄、そして衰退は、生み出された利益が国民へ適切に分配されるかどうか…によって決まるといいます。つまり、人種の差、地政学の差は、決定的なモノではないらしいです。

 冷静に考えてみると、確かに国家の栄枯盛衰とは、そんなものかもしれません。古くはローマ帝国から、大航海時代のヨーロッパ、その後に起きる産業革命と植民地主義、更に日本の急速な近代化。それぞれの時代で富を独占した国は、平等な法律により、膨大な利益を国民へと正しく還元することで、国体を強化してきました。

 と、こういう話をすると「大航海時代のヨーロッパの何が平等なの?」とか「日本には士農工商という歴とした身分制度がありましたけど?」などと、旧態依然とした階級闘争史観を持った人たちが反論してくるかもしれませんが、これらの国は歴史的尺度で見ると、概ね平等な社会でした。
 ホントの独裁者ってのはマジすごいですからね。それこそ、アフリカや共産主義国家の独裁体制を勉強した方がいい。また彼等は、自国民が商業で稼いだ金を意味もなく没収とか、裁判ナシでの国民処刑とか、あまつさえ気に入らない人間は奴隷として海外に売り飛ばすとか、やりたい放題してました。そして、そういう国は当然衰退しますよ!という…ある種当たり前な事例を、本書では丁寧に解説してあります。

 個々の事例については、ちょっと怪しい部分もそれなりに見受けられるのですが、私も概ねこの著者の意見には賛成する気持ちで読み進められました。
 所々、アメリカ的理想自由主義の色が濃すぎな部分もありますが、個人の成果が適切に個人へ還元され、その一部が共同体に還元されること…そういう体制じゃないと、確かに常識として国と社会が繁栄するはずもありません。

 また、現在のアフリカが何故いつまでも貧困のままなのか。その理由もよくわかる気がします。国民が国家を信頼しない国に繁栄などある筈もありません。

まだ軍隊に行くのがエリートなこの国が、王家という中枢を失ってみろ。国を海外に売り飛ばす奴がでてくるぞ。

 上記は記憶で書いているので細かいところで間違いがあるかもしれませんが、これは「エリア88」というマンガの中で、サキ・ヴァシュタールがアスランの民主化について発言したセリフです。本書を読んでいて、ふと上記のセリフを思い出しました。

 社会や国家が信頼出来ない民族は、他人も信用出来ないため、何よりも血縁関係を大事にします。つまり、そのような国民が大勢いる国家は、形だけ近代化しても、自力で国家としての繁栄は成し遂げられない集団だということです。
 多くの国民が、国家という概念を理解せず、しかし国際社会で国家として存在しなければならないアフリカ諸国(+アジアのあの国)に、真の意味での繁栄が訪れる日は、まだまだ先なのかなとも思いました。

 そうそう…写真にもありますが、こちらの本は上下巻ともKindle版を買いました。こういう重い本がKindle化されるのは本当に便利で嬉しいです。

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神田古本まつりに行ってきました

R0312301.JPG 神田神保町で開催されている神田古本まつりに出かけてきました。つか、金曜日会社帰りにも寄ってきたんだけどね。

 古本とか、買うつもりで出かけてしまうと、何冊買ってもキリがないので、今年は見物ムードで出かけることに。で、私としては「本屋さんで既に買うと決めた本があれば買おう」という縛りをつけました。

 しかし、本が大好きな人って沢山いるよねぇ。というか、逆にこの規模のお祭が日本最大級ってのは、読書人口が減っているって事なのか…よく分かりませんけど、お年を召した男性女性が物欲ギラつかせている姿は、なかなか見ていて楽しい感じ。

 あと、神田三省堂の裏道では、好例の出版社直販セールが行われていています。こちらではおトクに本が買えるのも嬉しいのですが、その他、色々小さな出版社の本を、会社別に眺めることができるのも面白いですね。

R0312304.JPG つことで買ってきた本は、森話社の「海の熊野」という本。以前から買おうと思っていたのですが、こちら定価が3,500円なのでチト高い。それが、買値は明かしませんが、バーゲン価格で手に入れられたのは、とても嬉しいです。古本まつり行って良かった。

 他、欲しい本は沢山ありましたけど、上記のMyルールを頑なに守り、がまんがまん!買わないで本を眺めるだけで満足することにしましたよ。

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海の熊野/谷川健一・三石 学

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