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▼2016年12月31日

2016年のYAMAHA NS-1 Classics

IMG_8583.JPG 年末手に入れてしまいました、YAHAMAのNS-1 Classics
 お値段は3万円台中盤。状態は限りなくミント。ドームツィーターのへこみもないですし、ウーハーのヤケもヨゴレもなくとても綺麗。シリアルも左右お揃いの完全セットですね。サランネットも破れもほつれもなくミントな状態。ただ、スタンドはありません。

 YAMAHAのNS-1 Classicsといえば、日本のオーディオメーカーにとってあの悪夢の消耗戦だった598スピーカー競争の中から、ポンとなんの前触れもなく現れた商品。実際は598戦争後半からユーザーが国産スピーカーを見限り始めたのを予感した商品企画だったのでしょうが、その発売タイミングが絶妙でした。
 魯山人うんたら〜ではじまる広告のキャッチも、ツヤ有り楓の美しいキャビネットも、そして鳴らすと意外とソースを選ぶという個性ぶりも、今までの国産スピーカーではあまりなかった商品で、一部でとても好意的に受け止められていたせいか10年近くカタログに残っていたようですが、残念ながら有名な割にそんなに数が出た商品でもなかったようです。

 1988年発売当時の国産スピーカーは、59,800で30cmウーハー3Wayや、重量も片側30kg越えるなんてスピーカーがひしめいていた時代です。そんな中で 16cmウーハー2wayのシンプルな構造で65,000円。しかも専用スタンドが別売りで35,000円もしましたから、使うためには左右130,000円にスタンドで合計165,000円、当時は割高で安い製品ではありませんでした。
 この数年後ですかね、海外製の小型スピーカーがヒットし始めて国産598シリーズのスピーカーが衰退し始めるのは。何度も書きますがこういった音が悪い製品ばかり作っていたせいでこの騒動以降の国産オーディオは衰退し始めます。決してバブル崩壊のせいばかりではありません。

 早速聴いてみます。
 別荘オーディオなので普段と違いますが、ソースはLINN MASIK DS、アンプがAudioLab 8000A+8000Pとなります。横にMisson CyrusIIが写ってますが、単に電源入れチェックしてるだけでシステムには関係ありません。スピーカーの上にあるのはホイホイさんの通常タイプと強化型フィギュアw。ここ夏は虫が多いので虫除けのおまじないっす。

 このスピーカーの前には、CelestionのSL-6Siが置かれていたので、そちらとの比較になりますが、まず感じたのが国産スピーカーらしい緻密な音の表現。それと空間表現もなかなか…ただ、こちらは SL-6よりも明らかに狭い。その他意外でしたがSL-6よりも「あぁ、箱が鳴ってるなぁ〜」という気がします。ツィーターの位置は外側と内側試しましたが、ここでは内側の方がいいみたい。自宅で音出しチェックしたときは明らかに外側の方が良かったので、これは環境によるかと。
 ツィーターのアッテネータですが、自宅のチェック時には3/4の位置(9時か3時か)の位置が良かったですが、鳴らして馴染んできたのか、こちらでは中央の位置に戻しています。

 得意ソースは割と選びます。まずは大編成クラシックはちょっと苦手かなと。それなりに気持ちよく鳴るのですが、空間がこじんまりしてしまいます。弦楽器は絶品、響きも含めてうっとりしてしまう音。ピアノはSL-6に比べると少し堅めですが悪くはない。ボーカル(アニソンw)は、少し顔が小さくお上品になる気もしますが、想像より全然良かった。

 SL-6と比較すると、実に優等生的小型スピーカーという鳴り方ですが、いわゆるあの時代の国産スピーカーの音を思い出してみると、こんなに自由で空間表現が巧みで美意識あふれる音を出すスピーカーは皆無でした。
 あと、なんたって見た目が素晴らしいですよね。明るい色のキャビネットに、いかにもいい音がしそうなグレーのエッジと萌葱色のウーハー、そして金色のソフトドームツィーターなど、この見た目だけで「あ、いい音!」って気がしちゃいますもん。
 発売されてもう30年近く?ネットを検索すると今でも愛用している人が多いみたいで、むしろオーディオファンというか音楽ファン的な人が手放せずに使い続けているという事例が多いようです。

 ということで、NS-1 Classicsのバイヤーズガイド的な話を少々。今では当然新品で手に入れられませんので、中古オーディオショップか、ハードオフなどのリサイクル店、またはヤフオクのような場所から入手になります。中古オーディオショップだと、専用スタンド込みでは 7〜8万、スタンド無しだと6〜5万、リサイクル店だとスタンド無しでおよそ3〜4万。ヤフオクだと3万円前後ですかね。

 状態が心配な人はチェック済みの中古オーディオ店を探した方がいいですが、メンテナンスと称してネットワーク改造したり部品交換したりしている個体もあるのでそこは注意。市販品の修復(同等品パーツ交換)ならまだしも、ショップ(あるいは個人)チューニング品の9割は音良くないので、そういう製品には手を出さないのが吉。
 リサイクル店では、以前もCelestion SL-6のエントリで書きましたけど、ユニットの状態チェック、ドームツィーターは多少凹んでいたりしても音は出ますが、まぁ…そういう扱いをされていたと認識した方がいいかも。ウーハー部分は正面から見てきちんと円を描いているか?エッジ部分に歪みがないか?ヨゴレがないか?タバコなどのヤニが付いている匂いはないか?(ベトついたヤニ成分はもう落とせませんし音も回復しません)を確認すれば良いかと。さすがにちゃんと音出るのかは店頭だとわかりませんので、1週間でも保証が付いている方がいいと思います。余談ですがハードオフの場合は割と保証はきちんと守ってくれますので安心です。この製品だと修理ではなく返金対応になると思いますが。
 オークションでは…売り手を信用して買うしかないですね(笑)

 スタンドについては、別に専用品でなくてもいいと思います。というか、専用スタンドだと裏から本機をネジで固定できて便利ですが、あの木製スタンド、あまり良いモノではなかったような記憶があります。ちなみに底面固定ネジは2箇所で間隔が前後方向に70mmなので汎用スタンドでも固定できる製品はあるかもしれません。

 メーカーでは当然修理不可能…だと思います。メーカーに質問した訳ではないので、ひょっとしたらパーツによってはメンテしてくれるかもしれませんが、期待はしない方がいいかと。

 イザ手に入れたら、どうか大切に使ってあげて下さい。もう新品が存在しないし修理できない製品なので壊したらそれまでです。そして「自分には必要ない」と思ったら、きちんと中古市場に開放してあげて下さい。
 内部のコンデンサやユニットなどがいつまで保つのかは知りませんけど、こういう中古品は寿命で音が出なくなるまで、みんなで大切に使っていきたいモノですよね。

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↑1989年当時の雑誌広告、今風にいうと意識高い広告文章。

iPhone7 Plus


▼2016年12月19日

Apple AirPods【チンアナゴ】着弾

PC190336 先週の月曜日…だったかな?とにかく深夜に突如発売になったチンアナゴ(AirPods)、発売開始から1時間ちょっと経ったタイミングで知って、すかさずオンラインストアで注文。無事初回出荷組に滑り込めました。
 頭が痛くてボーッとしてるなか、本日無事着弾しまして早速聴いています。

 製品の特徴などは、色々なギーグ系のWebサイトで色々紹介されていると思うので、ここは自分が気が付いた印象のみの記述に留めますが、まずは充電器も兼ねる付属のケース、思ったよりちっちゃい。そして毎度お馴染みApple製らしく、表面がつるりとした形状なので落としそうで怖い。ストラップホールくらい付けてほしいよねほんと。背面にはなにやら丸い押込式のスイッチがありますが、これはセットアップボタンみたいです。iOS以外のデバイスで使いたい人(いるのか?)が、bluetooth接続する際に使うみたい。

 早速ケースを開けると…おおっ!近くにあるiPhoneの画面に「AirPodsと接続しますか?」という表示が出ます。ちなみに自分、iPhoneが机の上に2台あるのですが(笑)、両方ほぼ同時に出ました。icloudの設定とか何もしてませんでしたけどすごいですね。一応サポートページには「AirPods を入れたままケースの蓋を開けて、iPhone の横で支えます。」と書いてありますが、そんな事しなくてもちゃんと普通にiPhone机に置いたままで設定アニメーションが表示されました。そしてその下の「接続する」をタップすればそれで接続完了。さすがこの辺のスマートさはApple製品っぽい出来で感動します。

 W1チップというよくわからない新技術内蔵らしく、今までの市販のイヤホンと違い便利な機能が搭載されています。上記に書いた簡単なbluetooth接続もそうですが、例えば使用中に片耳を外すと音楽の再生が一時停止します。また装着すると自動で音楽再生。片耳で音楽を聴きたい場合はそのままiPhoneの再生ボタンを押すと再生が開始されます。一説によるとその場合はモノラルで再生されるという噂を聞きましたが、試してみたところモノラルにはなっていないようです。
 Apple製品で使う場合は、icLoudを通してログインした端末全てで使用出来るようになり、自分の場合もiPhoneで接続したら、iMacのBluetoothメニューにもAirPodsが追加されていました。

 音量変更その他はSiriを通して行います。本体左右どちらでもいいですが、指でダブルタップするとSiriが起動し「お気に入りのプレイリストを再生して」とか「次の曲にスキップして」や「音楽を一時停止して」みたいに声で制御できるのですが、ハッキリいってナイーブで繊細な我々ジャップ原人には、お外で「お気に入りのプレイリストを…」とか話しかけるのはちょっと恥ずかしい。なので、ここは設定画面から「ダブルタップで音楽を再生、または一時停止」にしといた方がいいかな?もちろんお外でSiriたんと話すことに躊躇ない人はそのままでいいと思います。

 早速音楽を聴いてみますが、音質と遮音性はiPhone付属のlightning EarPodsと一緒じゃないですかね。もちろんノイキャンも装備していません。ケーブルがない開放感とBluetoothっぽい低音の出方でやや高音質に聞こえますけど、手持ちのEarPodsで比較した限りは気のせいの範囲かと。ただ、個人的にはこのバランスは嫌いじゃないので特に問題視してません。そうそう…ちなみにlightning EarPodsは普通の3.5mmジャックEarPodsより音良いよ。

 つかそもそもEarPodsって自然なバランスでそれなりに音良いと思うんですけど、いわゆる音質厨に限って音悪いだのなんだのいって昔のミニコンポみたいなキンキン音のイヤホン使うよね〜って、これは昔の若者もちゃんとしたオーディオ製品よりエフェクトバリバリなミニコンポみたいな製品の音を好んでいた傾向と似てるかな?という気がします。時代は繰り返すというか変わらんよね…と、つい余談を。

 無線なので音の遅延が気になるところですが、少なくともYoutubeをみたり、スーパーマリオランをやるくらいでは遅延は感じません。もはやBluetoothイヤホンの遅延チェック用のみでインスコしてある「スクフェス」を一曲やってみても、自分がド下手からかもしれませんが、遅延みたいな挙動は感じませんでした。ただ初回曲「僕らのLIVE君とのLIFE」しかやってません(笑)ので、よりむずい曲での遅延はわかりません。

 装着感についてですが、これは個人差もあるので何ともいえませんけど、少なくとも私の場合では歩いている最中に外れてしまうことはないかと。というか、本体が軽いのでジョギングしたって外れないと思いますが、汗で濡れたりした場合でも大丈夫なのかは知りません。
 Appleの公式サイトでもこの手の製品にしては珍しくワークアウト姿の写真がないため、激しく汗で濡らすのは止めた方がいいかも。

 そうそう…重要な点がもうひとつあって、このイヤホン「寝フォン」に最適だということ。もともとこのジャンル、ケーブルがないのBluetooth製品が有利なのですが、更にAirPodsの場合、本体がコンパクトだしステムも下方向に伸びているので、装着したまま寝返りうっても、イヤホンが耳を圧迫しません。しかも眠くなって音楽止めたいときは片耳外せばそれでOKだし、実に使いやすい。イヤホンの評価ジャンルで「寝フォンアワード」とかあればグランプリ間違いなしだと思います。

 価格が税抜で16,800円と、それなりの値段ではあるのですが、上記の使い勝手を実現していることと、いわゆるトゥルーワイヤレスイヤホンとして考えるとちゃんと価格破壊的に安い製品ではあるので(怪しげな中華ホンならあるけど)、普段iOSを使っていて日々の音楽鑑賞で少し未来を感じたい人にはなかなかお勧めです。EarPodsからの音質グレードアップにはなりませんが、左右完全ワイヤレスは本当に人生観変わっちゃうくらい快適ですよ。

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EarPodsとはステムの太さが違います
OLYMPYS XZ-1

▼2016年12月17日

MGFの故障(二回連続)

IMG_8400.JPG MGFが故障してしまった!しかも2度も。

 一度目は首都高速を走っている最中。金曜日の夜は仕事も終えて別荘まで一直線!〜みたいな気分で走っていると、突然後のエンジン部分から「ぶしゃー!」っと水が…、そしてみるみるうちに水温計の針が上昇。

 余談だけどMGFの場合、エンジンに負荷をかけると水温が上昇する個体と、油温が上昇する個体があり、自分のFは油温計派でした。
 なので自分のFは、サーキットでぶん回しても水温計は中央よりちょっと上から上がったことがなく、今回いきなりレッドゾーン近くまで針が上がるのを始めて見てビビりましたよ…あ、ちなみに油温の方は峠を飛ばしているときでもすぐ上昇します。
 人によっては油温計なんて90度位から動いたことない、って人もいるんですけど、そういう人は逆に水温がすぐに上がるそうで…なんなんだこのクルマはw。

 とにかく、高速道路上だったのですぐに止める訳にも行かず、数キロ走った小松川の出口で降りてすぐ近くの路肩にFを止めます。オーバーヒートの時はすぐにエンジン止めちゃダメとは言いますが、なんせ水がないのですぐにエンジンを停止(水がなくなるとエンジン冷却ファンは水温を計測して回るため、ファンも回らなくなる。)。ちょうど目の前にあった自販機で六甲の水を3L程買いましてじゃばじゃばと投入したのですが、下からダダ漏れで、こりゃダメだと近所の大き目の駐車場があるコンビニまでなんとか自走の末、夜間だったのでやむなくJAFで自宅近くまで積載、翌朝あいおいニッセイ同和損保さんのレッカー特約で港区のオートクラフトまで積載してもらいました。

 で、持ち込んだ当初はFではお馴染みのウォーターポンプ破損かと思っていたのですが(修理代金およそ15万円)、調べてみるとエンジン内で沸騰した蒸気がガスケット突き破ってたらしく、エンジンガスケット、その他ベルト類全て交換でお値段合計23万円強…痛い。

 つことで、国内に部品もないので待つこと1.5ヶ月。修理が無事完了し、ようやく直ったMGFで再び別荘でも行くべぇか〜と、週末の別荘生活を満喫した後家に帰る途中、国道6号線直進時にいきなりぐにゅっとハンドル取られました。
 これはおかしいと思って、道をそれて付近のショッピングモール駐車場にMGFを止めると、見た目はなんともない…なんともないけど後輪が絶対怪しいと思ってじっくり観察してみると、右後のキャリパーがブレーキローターに当たってました。手をかざすと摩擦熱でほんのり暖かい…というか熱いw。タイヤバーストせんでよかった。
 こりゃ自走はダメだなと判断して、ふたたびあいおいニッセイ同和損保さんのレッカー特約で港区のオートクラフトまで積載。どうでもいけど、レッカー特約って保険等級の低下もないし、1回の出動でおよそ500km!までも積載してくれるようになってたんですね。昔同じようにMGFを保険屋手配のローダーで運んでもらったときは、確か距離制限が50km位までで、JAFの20km積載と組み合わせて工場にもってったもんですが。

 つことでまたまたオートクラフトさんのお世話になることに。今回の症状は後輪ハブベアリングの破損。これで4コ全てハブベアリング交換してるんじゃないすかね。
 今回の修理は見積段階では15万円位行くかも…みたいな話だったんですが、実際直してみるとハブフランジは大丈夫だったみたいで、8万円程度で済みました。同様の故障は以前もやってて、その時はハブフランジ込みで7万円くらいだったのですが、メーカーもなくなったし、正規のパーツサプライヤーも数年前になくなったとのことで、色々パーツが値上がりしています。というか値上がりどころかハブフランジは本国にもないかも?と言われ、もしなかったら修理不能になっていた可能性も。

 ついでに色々とパーツの供給状況を聞いてきましたけど、なかなか思わしくないみたいですね。割と消耗品系のパーツで欠品も結構出ている上に、ハイドラスフィアの件もあるし、次大きな故障が出たら、本当に修理できないかもしれない車になってきました。

Mitumori
今回の見積メモがJ-POPの歌詞みたいだと話題にw

iPhone7 Plus

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