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▼2017年05月28日

AliExpressからジャーマンプラグを買ってみた

E5270475 ちょっと前にここで書きましたが、NAP250用に240Vの昇圧トランスを買ったのですが、出力側のコンセントが、ジャーマンとかユーロとかSEとか呼ばれるプラグでした。
 このプラグ、主に欧州(ドイツ・東欧)などで使われていて、一般的には240Vコンセントで使われることが多いようです。

 で、その時一緒に買ってきた500円位のジャーマンプラグですが、音に不満が有る訳ではないし、そもそも他と比較してないので不満が出るはずもないのですが、ふとAliExpressというアリババ系ECサイトを見ていたら、ホスピタルな外観をしたプラグを発見!値段も安いし早速注文してみよう!
 いくつか種類があり、カッパー(銅)+金メッキ製にするか、同じくカッパー+ロジウムメッキにするか悩んだのですが、ここはもう完全に見た目でViborg製カッパー+ロジウムメッキプラグを注文してしまいました。ま…音の差なんてどうせわからんしな(笑)。本当はメッキなしが欲しかったのですが、ザッと見た限りでは見当たりませんでした。

 お値段は同デザインのICEプラグとセットで13ドル。更に驚きの送料込み!
 海外からこんなプラグが1,500円しない値段で日本へ送料無料で届いちゃうんだからね。みんなヤマト運輸に同情してる場合ではないだろwという感じですが、果たして原価はいくらなのか気になるところ。

 さて、到着までは2〜3週間かかるとのことでしたが、注文してからおよそ1週間でブツは届きました。きちんと箱詰めにされて届いたプラグは、見た目だけならアキヨドとかでロジウムメッキプラグ5,000円以上とかで売っててもおかしくない出来。早速組み立てます。

 組み立ててみて思ったのですが、この手のホスピタルな電源プラグは色々手を出しましたけど、今回買ったこのViborgプラグ、とても良くできてると思いました。
 というか構造的に日本やアメリカで使われている板状のコネクタより強固なんじゃないですかね。ケーブルコネクト部も無垢のプラグ棒の中にいもネジ2箇所で締め付ける構造だし、そのプラグ棒も透明な樹脂製の本体にから小さなハンマー使わないと引っこ抜けないくらい強固に圧入してある。
 さらにプラグボディを固定するねじ数も合計6本+ケーブル固定用で2本という、普段この手のモノを作り慣れている自分でも「あれ?あれ?」ってなりました。今まで見た中では、日本のオーディオで使われる3ピンプラグより、はるかに頑丈です。

E5270468 これは規格の構造的な問題もあるので=ジャーマンプラグが優れているという意味ではありませんが、実は日本でもオーディオ用プラグは全てこの手のジャーマンプラグに取り替えてしまった方が、少なくともプラグ接合部はガッチリ固定できるのかもしれません。電線病な方は、こういったジャーマンプラグのタップを買ってきて、壁コン以外の接合部はすべてジャーマンプラグにしてしまったほうがいいかも。

 工作も終わったので早速トランスに差し込みます。
 ジャーマンプラグのいいところは、2本のパワーピンに対して、上下からアース(グランド)の端子が挟み込むようにして固定されること。間に合わせで買った500円位のジャーマンプラグも、結構強固に固定されるもんだなと感心していたのですが、今回のViborg製は、もっとキツくガッチリ固定されます。少なくとも自然に垂れ下がって緩むことはないでしょう。

 肝心の音質ですが、よくわかりません(笑)。NAP250用のパワーケーブルはこれ1本しかないし、プラグ交換してしまうと元の状態から比較できる訳でもないですが、まぁ…良くなってるんじゃないでしょうか。交換後に「悪くなった」とは思いませんので、少なくとも元と同じか、あるいは向上しているものと思われます。

 ということで、音も満足、価格も満足、そして見た目も満足という、三方よしの近江商人みたいなViborg製ジャーマンプラグだったのでした。

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↑インレット側は3ピンXLR仕様、本来電源には推奨されません。

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▼2017年05月24日

アナログまつり2017も終盤にさしかかって参りました

IMG_9341.JPG 私の部屋では、だいたい年に1度くらいのペースで「アナログまつり」が開催されます。

 まつりといっても参加者自分1人の淋しくも切ないおまつりなのですがw、大体1〜3週くらい続いて、その前半はアナログレコードを集中的に10〜20枚程度買い漁り、後半はそれらを演奏して楽しむというおまつりです。
 スタートのきっかけは色々。何となくの場合もあるし、SNSで友達が楽しそうにアナログレコードのこと書いてるのに触発されるときもあります。

 で、今年はやや小規模になりそうですが、恒例「アナログまつり」のシーズンがやってきました。

 思えば今の会社の帰り道って、この手のモノ買い漁るのに不便しないんですよね。なんたって帰宅経路にレコード取り扱ってるユニオンが主だった店で4件、神保町周辺にあるレコード屋も含めると、1日1件寄っても2週間程度は楽しめるのではないかと。

 つことで先週買ったレコードを左上から時計回りで。

・グールド:ゴルトベルグ変奏曲
・ヘンデル:水上の音楽
・ヨハン・ショーベルト:ソナタと交響曲
・中村はるか:カーテンコール
・グールド:ゴルトベルグ変奏曲
 
・おまけ:ステサン別冊マイ・レコードスタイル

 表紙の上坂すみれに惹かれた訳ではなく、おそらく日本のメディアでは最初で最後であろう、Regaの特集記事があったから。

 ショーベルトは比較的新しく、中村はるかは新譜ですが、その他3枚は意識して古い盤を買っています。特にオリジナル盤とかではないんでしょうが、下段中央のグールドLPには「LPレコードは素晴らしい!ロングプレイ、そして高音質!これからの音楽ファンはLPレコードを買いましょう」みたいなあおり文句が英文で印刷された中袋が入っています。盤も固いのでそれなりに古いレコードみたいです。初期のグールドはモノラルがオリジナルですが、このゴルトベルグはどうなんだろ?今回購入したのはステレオ盤でした。価格はカーテンコールが新譜で2,800円くらい、他は中古で 1,000円前後です。

 真剣に音質比較してしまうと、やはりLINN DSやハイレゾ音源には敵わないのかもしれませんが、それでも自宅ではCDより確実に音がいいと思います。アナログレコードが「暖かみのある音」なんていってる人はもう古い!(笑)。現代のアナログ、特にCD登場以降のアナログ機器は、情報量、解像度も申し分なく、安物でも最近のプレーヤーに買い換えるとすごく進歩してるのが実感できると思います。むしろ今となってはCDの方がナローで「暖かみのある音」になってしまったような。
 それと、音の実像感みたいな部分は、デジタルなソースより、何故かアナログレコードの方がはるかに感じられるんですよね。だからレコードは聴いていて気持ちいいのかも。

 ということで、アナログレコードは聴いてて楽しいねというお話しでした。今回のアナログまつりはボチボチ終了かな?
 もちろん、まつり開催期間外でも、それなりにレコードは嗜んでますけどね。

iPhone7 Plus


▼2017年05月23日

富士山は見えない

IMG_9336.JPG 新しいビルに移ってから富士山とか窓から見えるかな?なんて思っていたら、以外と眺望がなかったりします。それと春の東京は案外空気が澄んでいないせいか、遠くの景色も霞んで、都心西側の山地もまだ見えません。

 夏が過ぎて秋〜冬になる頃は、空気も澄んでくるので遠くの山も見えるようになるでしょう。もっとも正面のこのホテルのせいで、すき間から山が見える…って程度になるとは思いますが。

iPhone7 Plus



▼2017年05月22日

ノイトリック側のケーブルをホットボンドで固定したら音変わった

IMG_9335.JPG つい先日、手持ちの LINN BLACKケーブルの片側を、ノイトリックのTSプラグに付け替えました。これはADI-2PROへ直接接続出来るようにするための改造。

 まぁ…それはいいんですけど、ケーブルを制作して数日後、ふと思い立って、ノイトリック側のハンダ付けした部分を安全(ショートの危険とか)のため、ホットボンドで固定してしまうかと。
 で、プラグのハンダ付け部分にホットボンドを流し込み固めてしまったのですが、その後音出ししてみるとどうも音が変わりまして…ベタな変化で申し訳ないのですが、音の余韻とかそういうのが明らかに消えたんですよね。
 よく言えばよりソリッドに、悪くいえばちょっとツマラン音に変化しまして、なるほど…これはホットボンドではんだ部分を固定してしまったからなのかな?と。

 で、同じノイトリックのTSプラグ(ステレオなのでTRSプラグ)を採用している、ULTRAZONEのPRO900付属ケーブルを見てみると、わざとなのかなんなのか分かりませけど、中身は見た目よりもかなり華奢な印象。というか普通にはんだ付けされているだけで、余計な保護チューブや固定などはされていませんでした。

 考えてみれば自分が使ってるNaim Audioのプリアンプ内ドーターボードは、コネクタ部分がゆるゆるで、どうやらここをガッチリ固定してしまうと音が悪くなるなんてイギリスのフォーラムで議論されていたモノでした。実際ワザとじゃなければ、コネクタ部分をこんな構造にする訳ないって感じの緩さですしね。

 そういう部分で音って結構変わるんだなと、しみじみ実感できた今日この頃。もちろん一度装填したホットボンドを取り除く訳にもいかないので、この状態でいくしかない訳だけどね。

 写真は上から自作ケーブルLチャンネル、自作ケーブルRチャンネル、一番下がPRO900純正ケーブルの順。

iPhone7 Plus

SINGLE SPEAKER DEMONSTRATION

SingleSpeaker オーディオと人生に大切なことは、ODEXのチラシから教わった…なんちて。

 それはそうと、ヲデオに迷うことがあったらこのODEXのLINN製品チラシを見返すことにしています。こちらの情報はある意味日本におけるLINNの原点みたいなモノですからね。

 特にここにある「ワン・ポイント・アドバイス」は、今オーディオやってる人にも、とても参考になる事が書いてあります。
 本エントリでネタにしているチラシは、このエントリ下にあるリンクをクリックして頂くと、スキャンしたPDF(LINN/Rodgersのカタログ)が参照できます。

 例えば(1)の極性チェックのところ。実際に「オーディオ機器の極性を合わせるように」と書いてあるオーディオ指南書は数ありますが、具体的なやり方にはあまり触れていない場合が多いです。
 テスターなどで計るには問題ないのですが、聴感で合わせる場合「入力側から出力側に向かって」と具体的に書いてあります。これは長岡鉄男のオーディオクリニックにも同じ事が書いてありましたね。逆にそれ以外の本では、システムとしての極性合わせについて、実際に何をどうすればいいのか私は読んだことがありません。

 他(3)の「軽い板テーブル」は、一般的なオーディオの常識とは少し違いますね。やむなく重いラックを使う場合は、カセットケースや発泡スチロールなどを下に挟むとありますが、こちらは長岡信者が読んだら発狂しそう(笑)
 自分はターゲットオーディオ製のラックを使っていますので、ターンテーブルは軽い板の上に乗っており、それはスパイクでフローティングされていますのでこのチラシのセオリー通りです。

 軽い台の上に置く理由は、軽いと振動はしますが、その振動がすぐに収まりますし、特定周波数での共振も起きにくい上にすぐ止まるから。逆に重い台は振動しにくいですが、一度揺れると止まりにくい上に、共振し始めると台そのものが大きなエネルギーを持ち、他の部分の振動を誘発します。

 もっとも、これはLINNのターンテーブルを使う前提の話なので、YAMAHAのGT2000みたいな剛体で出来たターンテーブルを使う場合にはまた違うんでしょう。どうでもいいんですが、日本家屋で使うターンテーブルは、絶対にLINNみたいなフローティング構造の方が優れている気がするんですよね。GTシリーズみたいに振動をマスで跳ね返す構造は、床も剛体じゃないと効果が薄いような気がしますけど。

 そして(4〜5)にも重要な事が書いてありますが、そこは省略。
 私が思うにオーディオマニアになるほど守れてなかったりする人が多い部分が(6)です。つまり「部屋にはひと組のスピーカーしか置かない」これは本当に大事です。
 チラシには「ヘッドホン、マイク、アラーム時計、電話など…」みたいに書いてありますが、流石にそこまでは極端というか無理でも、一般的なラウンドスピーカーが複数ある部屋は、それだけで想像以上に音が悪くなっています。どうしてもスピーカーを部屋の外に出せない…という理由があるなら、せめて使っていないスピーカーは、端子をショート(+とーを短いケーブルでつないでしまう)するべきで、それでも音質劣化はかなり起きていると思った方がいいです。

 最近のスピーカーシステムでは「ドロンコーン」という方式はほぼ使われなくなりました。ドロンコーンの「ドロン」は、ナマケモノの意味で、これは自らボイスコイルを持たず、他のユニットが出す音圧を受けて音を出す方式。
 そして同じ部屋にある未使用のスピーカーはドロンコーンとして機能します。これはスピーカーから出る音圧をユニットが受けとめて、それにより自身もドロンコーン同様に震動して音を出すからです。端子をショートさせれば、ボイスコイルが電気的にショートして固定されますので、ボイスコイルの動きは止まるのですが、それでもコーン自体薄く振動しやすい素材でできているので、完全に音を止めることは不可能です。
 そして、その音は設計・計算された音ではありませんので、単純にメインスピーカーから出る音を汚すだけの雑音となります。

 よく、オーディオ好きの方の紹介記事で、目の前にスピーカーを数組並べた状態で、ソースによってメインとサブを切り替えてるなんて状態を目にしますが、ハッキリいって大丈夫なんでしょうか?その状態でケーブルによる音の違いとか、インシュレーターを変えたら音が良くなったとか分かるのかな?その手の写真を見る度に、高価な機器を使っているのにもったいないなとか、使ってないシステムはしまえば音も良くなるのにとか、モヤモヤした気分になります。
 ついでにいうと、そういう状態のシステムは、スピーカー以外にも使っていないオーディオ機器が沢山ぶら下がっていたりして、中には「ここ数年間電源も入れていない」なんて紹介文章を読んだりすると、使っていないなら外して倉庫にでもしまえばいいのに…とも思います。
 もちろん使ってない機器をアンプに接続しているだけで音質は劣化します。ひとつふたつなら変わらないでしょうが、セレクタを介して何台もオーディオ機器をアンプに接続している人は、必用以外の機器の接続をすべて外してしまえば、それだけで音が良くなる場合が多いようです。

 まぁ…大きなお世話なのかもしれませんが、実際に複数のスピーカーを部屋に置いた状態での音質劣化を体験してしまうと、目の前に沢山スピーカーシステムを積み上げている人が書く音質評価って、ちょっと眉唾な感じ。そういった状態でも何かやれば音は変わるんでしょうけどね。

 ということで、使っていないスピーカーが部屋に置いたままになっている人は、まずは使っていないスピーカーを部屋から出す。それが出来ない人は使っていないスピーカーの入力端子の+とーを電線でつないでショートさせ、ユニットを壁に向けて部屋の隅に押しやってしまう。
 それだけで音は大分改善されるはず。正面に複数のスピーカーシステムを配置したままなんて言語道断で、そういう状態で正しいステレオイメージを再現できるシステムはナシと断言してもいいかも。

 「SINGLE SPEAKER DEMONSTRATION」は、本当に大事なことなのです。

LINN-1 Rogers-1
↑それぞれクリックでスキャンPDFが!

▼2017年05月17日

音の良いハブ第二弾!BSL-WS-G2108Mを導入

E5170458 ハブですよ、ハブ。シャーーッ!!

 ネットワークオーディオには「音のいいハブ」というジャンルがありまして、私も初めは半信半疑だったのですが、以前PLANEXのSW-0008F2というハブを導入して以来、確かに音の良いハブ…というかむしろ音の悪いハブがある、というのを実感していたのでした。

 で、このSW-0008F2ですが、音質的には満足というか、変な音出さないのでそれなりに信頼していたのですが、この光の速さで情報がやり取りされる時代、流石に10/100Mではちょっと速度的に辛いモノがありまして…。まぁ、ネットワークオーディオ的にはむしろギガビットとかない方が音質はいいなんてメンドクサイ事言う人達もいるのですが、とりあえずギガビットな速度は欲しいなぁ…と。

 となると俄然気になるのが、メルコことバッファローがリリースしたネットワークオーディオ用ハブ、BSL-WS-G2108M/A。なんでもバッファローの総力を挙げてオーディオ用ネットワークバブに求められる音質を追求した!という訳ではなく、自社で売られているハブを色々テストした結果、このモデルの音質が良好だったということで、オーディオ用に販売したモデル。
 このモデル発売当時は、アンチヲマニはもちろんのこと、所謂ヲマニの人達からも嘲笑のネタになっていたのですが、実際に使ってみた人達の証言が増えるにつけ、実はネットワークオーディオにおけるハブの役割は重要なのではないか?なんて疑問を市場に投げかけたエポックメイキングなモデルでもあります。

 ちなみに「8ポートのハブに28,000円とかボッタクリもいいところ!」と、当時は無知なアンチが己の馬鹿ぶりを晒していましたが、これ…ベースとなったモデルは法人向けレイヤー2のギガビットスイッチングハブだからね。そもそも元の定価が24,000円するモデルに、特製のネットワークケーブルとLANポートキャップ、専用マニュアルを同梱してお値段 28,000円は、あくまでも定価ベースで考えれば、むしろベースモデル買うよりお得な価格設定だったのですが、残念ながらベースとなったハブは、多くのPC周辺機器と同様かなりの値引きで売られていたので、定価販売が基本だったBSL-WS-G2108M/Aは確かに割高感が否めませんでした。素のBSL-WS-G2108Mは2万円切る値段で売られていたしね。

 つことで私はといえば、10/100Mのハブの速度に音質以外の点で限界を感じていて、金属筐体で電源3ピンであるLSW2-GT-5NSRというギガビットハブを、どこぞのハードオフから500円で買ってきて使っていたのですが、ネットワーク速度は上がりましたが不思議と音が悪いんですよ。いやいや…これをジャンク箱から発掘したときは、いくら何でもハブでそんなに音なんて変わる訳ないと、SW-0008F2に8,000円以上出して買った自分ですらそう思っていたのですが、残念ながらハブによる音質差は想像以上にあったのです。つか、こんなこと気がつかない方が幸せだったかもしれませんがw。

 あ、「音が悪い」というのは語弊があるかな。どちらかというと世間には「音がいいハブがある」という認識の方が合っているかと思います。巷にあるプラ製の1,000円とか2,000円で買えるネットワークハブを面白がって音質テストしても、プラセボ以外で音質差とかほとんどないと思いますしね。

 前置きが長くなりましたが、オーディオグレードとして売られていたBSL-WS-G2108M/Aには主に価格的な理由であまり興味がなかったのですが、同様の一般ネットワーク向けモデルであるBSL-WS-G2108Mには興味を持っていたのです。ただ…こちらもなんだかんだで1.5万円位する上に、去年ディスコンになりまして、後継となるBS-GS2016/Aは流石にでかすぎるなと…値段も上がってるし、いくらなんでも買えないよな、と思ってました。

 ただ、最近になってこのBSL-WS-G2108Mが、新品で1万円ちょっとで投げ売りされているのを見つけまして、だったら買っとくかなと、そんなノリで入手となった訳です。

 で、今晩届きましたので早速セッティング。30分位通電してから音出ししましたが、これはびっくり!確かにいい音です。なんというか…今までのハブを通した音よりも、スッキリくっきりS/N比が向上。音のダイナミックレンジが拡大したとかそういう印象はありませんでしたが、なんというか、もやっとしたノイズ感が消えて、よりオーディオな音になった印象です。
 これはね…この文章読んでるだけだと信用できないって人が多いと思いますが、実際うち来て聴き比べてみれば、誰でも分かるレベルで音が変わってます。それこそインタコケーブルや電源ケーブル交換したときの微妙な音質差とは違います。私的には良い方向に音が変わったと確信していますし、そう思わない人でもとりあえず音は違ってると認識はできる差です。

 これはもうなんでしょうね。理屈で言えば音なんて変わる訳ないんですが、こうやって実際試してみると、PCオーディオはUSBケーブルからNASの種類によって、大きく音が変わってしまいます。これは昔のアナログやCDPの時代にケーブル交換で実感していた音質差よりももっとブレ幅が大きいです。なんででしょうね。

 同じくバッファローから発売されているDELAシリーズとか、所謂NASでしかないのに、アレだけわかりやすく音が良かったりするのですからN1A/2は少し前に二週間程度お借りして自宅で聞いてましたが、NASとしての再生もプレーヤーとしての再生も素晴らしかった)、PCオーディオ系の音質向上ノウハウはまだ知見が蓄積されておらず、私達が思いもよらないところで音を大きく左右するパーツがあるのかもしれません。

 つことで、後継機種のBS-GS2016/Aは、価格もサイズもオーディオ好きには推薦しにくい機種ではありますが、BSL-WS-G2108Mについての効果を実感してしまった今となっては、オーディオ用の29,800円モデルを買っても音質向上効果としては価格満足度高いと思います。
 少なくともアナログのインタコや電源ケーブルに数万円つぎ込むよりは、確実に費用対効果が見込めると思いました。

 【追記】オーディオ的なメリットはともかく、このクラスのハブはやはり通信速度も安定していてネットワークエラーも起きにくいです。光接続でインターネット契約してるのに何故か動画が途切れ途切れみたいな人は、使っているネットワークハブや無線ルーターをすこしちゃんとしたモデルに買い換えることをお勧めします。少なくとも家電量販店の入り口に置かれているような格安ルーターや、特価品1,500円ギガビットハブなどは、通信の信頼性もアレだし割とすぐ壊れたり劣化したり、通信エラー出まくりでネットワーク速度が低下…なんて事はよく起きてますよ。

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友達の家でオーディオ会

IMG_9303.JPG 写真を全く撮ってこなかったので、部屋に入る途中の写真を。デザイナーズな感じの建物なのですが、なんだか綾波レイのマンションみたいでちょっと威圧的な部分も感じる雰囲気w。

 この前の週末は、古い付き合いな友達の家にオーディオを聴きに行きました。
 彼ののお宅は現在リニューアル中で今は仮住まいとのことですが、それでも稼働システムはLINNのKLIMAX DSにマークレビンソンのプリ、そしてスピーカーもLINNのAKUBARIKという豪華なモノ。そんな彼に恐れ多くも私はFireFace UCをお預けしています。ついでに私手持ちのApogee Duet2も聴いてみたいとのリクエストがありましたので、当日はそれも持参。

 まぁ…実際はオーディオ会といっても私達の場合は大体おしゃべりがメインで、その背景で音楽が鳴っているという感じなのですが、初めて聴かせてもらったAKUBARIKはさすがな音で、ちょっとLINNっぽい禁欲的な部分があるにせよいい音です。仮住まいなので本気出したセッティングではないとの事でしたが、それでもパワーアンプ内蔵のアクティブスピーカーっぽい鮮度の高い音を出していました。
 ただ、奥様は以前のB&W 801 Nautilusの方が気に入っていたとのことです。確かにあちらのスピーカーの方が、もう少し音に色気があったかな?逆にいえば少し控えめにも感じる音がLINNのスピーカーの美点でもあるので、これは好みの問題ですかね。

 お預けしていたFireFace UCでTIDALやROONでの再生を聴かせてもらったのですが、さすがにKLIMAX程ではありませんが、なかなかいい音を奏でていたのでホッとしました。
 その後Apogee Duet2につなぎ替えたのですが、初めは「ん?」と思ったのですが、時間が経つにつれアポジーらしい柔らかで綺麗な音が出てきましたので一安心。やはり少し通電していないとこの手のオーディオインターフェイスも本気は出ませんね。

 と書くと、みんなで機器や音楽をとっかえひっかえ聴いていたような印象ですが、実はほとんどがおしゃべりとゲームと呑み会…みたいなモノで、所々でちょいちょいと音楽を聴かせてもらうような会。大体私達の友達がやるオーディオ会ってこんなモノなんですが、それでもいい音と仲のいい友達といいお酒と…で、幸せな1日でした。

 さて、次は誰のお宅ですかね。

iPhone7 Plus


▼2017年05月15日

東栄変成器製昇圧トランスTS-10を導入

E5140444 今自分が使っているメインアンプ(パワーアンプ)は、とても古いNaimAudioのNAP250なんですが、このアンプが250V仕様のトランスを積んでいまして、以前日本でそのまま使えないかと120Vにリワイヤしてみたんですが、動作しませんでした。
 まぁ…250Vトランスを並列接続にしても125Vな訳で、だから日本の100V電圧では動作しないということなのかもしれません。

 もっともNaimAudioで使われている通常のトランスは240Vのトロイダルトランスで、こちらも並列接続にすれば120V仕様となり、日本で使うにはまだ電圧が足りない気もするのですが、こちらはちゃんと動作します。
 そしてNaimAudio本社に問い合わせても「北米向け120V仕様は日本の100V電源でも問題なく動作する」との解答を得ています。実際自分でイギリス仕様を買ってリワイヤしちゃってるしね。

 それはそうと、そのため手持ちのNAP250を動作させるには、昇圧トランスが必要となり、今までは友達から借りたトランスをずっと使っていたのですが、困った事にその友人もオーディオ熱が再燃し(笑)、そろそろ手持ちの機器を使うとの話があったので、トランスを返却する前に代替品を探しに秋葉原へ出かけました。

 秋葉原でトランス屋というとノグチトランスとか春日無線とか色々ありますが、今回は元々使っていたのと同じ東栄変成器の昇圧トランスを購入しました。

 選んだモデルは100V→220〜240V/1.0KVAのTS-10というモデル。
 ただ、ここで一つ問題があり、トランスの出力プラグが日本ではほぼ目にしないジャーマンプラグと呼ばれる形式になっていること。この点についてお店の人に聞くと、最近ではPSE法により、日本やアメリカで使われている3PINのコンセントで240V出力の製品は作れないらしく、「ホントは作っても罰則はないんだけど、事故が起きると製造者にも責任が問われるので…」という話でした。

 なので、現在昇圧トランスの240V仕様でアースが落とせる製品はこのプラグを使ったモデルしかありません。今まで使っていた入力も出力も一般的な3PINプラグの240V昇圧トランスは、PSE法が本格施行される前の製品で今では存在しないモデルだそうです。

 まぁ…プラグさえ手に入ればそれで問題はありませんし、そもそも今使っているNAP250は本体側のプラグもXLRに換装してあるので専用ケーブルになってますし、そのためケーブル交換もできないので問題ありません。一緒に黒のジャーマンプラグをひとつ買ってきて、片側のプラグを付け替えることにしました。

IMG_9245.JPG で、このトランスなんですが、重さが8kgありまして結構ヤバい。電車に乗って持って帰ってきたのですが、ちょっと後悔する重さでした。

 家に帰って早速プラグ交換。とはいっても基本電源プラグははんだも使わない圧着式なので、3PIN側の純正ケーブルをちょん切って、そこにジャーマンプラグを付け替えるだけ。一応電圧が電圧なので、被覆にキズがつかないよう慎重に芯線を切り出します。

 古いトランスを「うんしょ、うんしょ…」と出窓から下ろして、新しいトランスを「うんしょ、うんしょ…」と出窓に上げて早速試聴。う〜む、トランス変わると音も大分変わりますね。

 従来のトランスに比べて少し音がハキハキと元気が良い感じなのですが、少し余韻みたいなモノが消えたかも…ま、これもエージングが進めば変わってくるでしょう。どちらの音が良い悪いではないのですが、これだけ音が変わったことには驚きました。
 参考に出力電圧を計ってみると、従来の昇圧トランスが238V出力なのに対し、今回買ってきたTS-10は251V出力があります。一応仕様はどちらも1.0KVA容量なのですが大分出力電圧が違いますね。ちなみに筐体のサイズも今回のTS-10の方が一回り大きく、借りていたトランス(こちらも型番は TS-10なんだけど)は重さが約6kg程です。そうそう…うちは100V電源ですがコンセントの実測値は108〜110V程度あります。

 音出しは大丈夫そうなので、トランスの脚の部分にNaim Audioの純正ゴム脚みたいなのを装着。滑り止めと一応振動防止になるかなと。もっとも、これだけの大きさなのでちょっと心配していたトランスからの唸り音は、直接耳を本体に付ければかすかにブィ〜ンと聞こえるかな?という程度で問題はありませんでした。

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↑新旧トランスの大きさ比較
OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5 / iPhone7 Plus

▼2017年05月06日

偉大なる中庸、LINN MAJIK

IMG_9276.JPG LINNの1990年代傑作プリメイン、MAJIKを引っ張り出してみます。

 このアンプは、思えば私の「マイ・オーディオライフ・セカンドシーズン」の主力アンプとして長い間君臨していた機種。一般のオーディオ雑誌では、音が渋い、暗い、思ったよりレンジが広くない、プリメインにしては高価(定価25万円+値引き一切無し)…などと、そんなに評判の良い機種ではありませんでした。そもそもこのボリウムノブが一切ないLPジャケットサイズのコンパクトなスタイルは、当時のオーディオマニアの価値観とは正反対のスタイルでしたからね。

 私は当時LINNのAXISというアナログプレーヤーを使っていましたので、代理店が変わった(当時ODEXからLINN JAPANへ)タイミングで案内のハガキが来たとき、LINNのプリメインってどういう音するのかな?なんて興味が出て販売店へと聴きに行ったのですが、その場で撃沈。同じく LINNのMIMIKというCDプレーヤーとセットで50万円、衝動買いしてしまった事がありました。

 自分の話はこのブログでもたくさん書いているのでこの辺にしておいて、その頃から見始めたNiftySarveのFAVというフォーラムでは、世間のオーディオ雑誌では全く相手にされなかったLINN製品の評価が異常に高く、今まで国産で数十キロの大型アンプを買い込んでいたような人が軒並みLINNに買い換えていましたね。そこでの評価は主に、音が良いという評価よりも「音楽聴くのが止まらなくなった」みたいな評価がとても多かったのを覚えています。

 久しぶりに音を出してみると、いわゆる音質評価的な視点だと以外と平凡なんですよね。音のレンジ感も至って普通で、むしろ最近のアンプと比較してしまうとナローに感じる部分もあるかも。それと多分はじめてこのアンプの音を聴く人は「地味」って感じると思うんですよね。何故なら低音が響くとか高音が伸びるとかボーカルが美しく歌うとか、そういう印象がほぼない。
 しかし、このアンプのキャラクターを控えめにした一定の節度、制動感ある音は、音楽を聴いているのが本当に心地よくて、音楽聴いたりCD買い込んだりするのが止まらなくなる。私もこのアンプを買ってから数年は、毎月CDを4〜5万円分は買い込んでいたと思います。

 こういうアンプを称して、オーディオマニアの人達はよく「何も足さない音」とか「原音をそのまま出す」といった言い方をしますが、Majikの音はそういうのとも違って、音の無駄な虚飾を取り去っている印象。

 そして、なによりもこのアンプの素晴らしいところは、音楽の空間表現の巧みさでしょうか。空間はさほど広い訳でもなく、音響に癖のないライブハウス的大きさ、そしてその中で実に精密な演奏空間を構成します。この音像は大規模なオーケストラを聴く人にとっては少しモノ足りないかもしれませんが、JAZZやPOPS、そしてアニソン(笑)が好きな人にはたまらないです。2つのスピーカーの間にボーカルが正しい人の形をして現れる、そしてそれが世間でいう高音質録音のソース以外でもきちんと現れます。こういうところがLINNの巧さだよなぁとしみじみ思いますね。

 派手な録音、地味な音楽、全てMajik流に1度余分な要素を洗い落としてスッキリした形にしてから増幅する。以前2chのLINNスレッドに「LINNスレッド・ふんどし一丁だよもん」という荒らしスレが立ちましたが、だよもんはともかく、ふんどし一丁はこの黒箱時代のLINNを象徴するキーワードとして実にわかりやすいかと。

 オーディオファンにとっては少し物足りないかもしれませんが、今でも音楽ファンにとっては、CDなどのソースを買うのが止まらなくなる、実に悪魔的なプリメインアンプです。

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▼2017年05月04日

タイヤをPROXES R1Rに変更

IMG_9262.JPG MGFですが19年目の車検を受ける前にタイヤを交換しました。なんせ前後4本とも溝が減ってしまってこのままだと車検通らないので。今回は面倒なので4本全て同サイズの 205/50/R15を選択。MGF本来はフロントが 185/55/R15で、レアまでとはいわないですが、案外選択に苦労するサイズです。このPROXES R1Rにもラインナップありませんしね。
 フロントタイヤが太くなることにより、車体の挙動は今までよりオーバーステア化するはずですが、さて、どうでしょうか。

 選択したタイヤはPROXES R1Rというスポーツタイヤ。走り屋の中では「なんちゃってラジアル」もしくは「なんちゃってSタイヤ」と呼ばれているタイヤです。つまりSタイヤほどグリップがある訳ではありませんが、ラジアルにしちゃハイグリップ過ぎという意味です。現にJAF公式ジムカーナでは、クラスによってこのタイヤはSタイヤ扱いでエントリーできない場合もあるそう。

 ネットで比較すると、このタイヤの評価は以外と分かれているんですよね。「猛烈なグリップだけど消しゴムで走っているかのように減る」という人と「期待ほどハイグリップナ気もしないし思ったより減らない」と、正反対でもありませんけど、人それぞれ結構感じ方が違うようです。その秘密はこのタイヤの商品ラインナップにあります。

 海外のサイトですが、PROXES R1Rの販売ページです。日本では頑なにスペックを公開したがらないタイヤメーカーですが、数年前よりアメリカではUTQGという計測データをサイドウィールに印字しないタイヤは販売禁止になりました。UTQGについてはここで解説しませんが、つまりアメリカではメーカーリリースに依存しない、タイヤの公正な基準と計測データが明らかにされているということです。

 で、このPROXES R1RのUTQGですが、リンク先ページ途中に「SPEC」というタブがありますので、そこをクリックすると参照できます。200AAAとか書いてある欄です。
 UTQGの数字左3桁は寿命、次の AAはウェットでの制動、Aは熱耐久を表します。アルファベットはAA A B Cのランク。ここで重要なのは寿命。大きいほど寿命が長いです。で、この販売ページを見ると気が付くのが、寿命が200と140のサイズ+ラインナップがあること。およそ1.3倍程度違います。これは結構な差ですね。
 また、タイヤは原則としてグリップ性能と寿命は相反になるため、寿命200と140のタイヤではグリップ性能はかなり違うはずです。ネットを調べてこのタイヤの感想が割と別れているのは、こういう点にあるのかなと思いました。
 ちなみにこの差がロットによるものなのか、マイナーチェンジ前と後によるものか、あるいは本当に複数ラインナップあって注文時に指定できるのかは知りません。どっちにしろ私の注文したサイズはUTQG 200 AA Aしかありませんので気にする必要もないのですが、このタイヤを買ってみようと考えている人は、上記の違いをアタマに入れておいた方がいいのかもしれません。

 さて、前置きが長くなりましたが、装着して走ってみます。実はMGFのタイヤを4本同時に交換するのって10年ぶり位なんじゃないですかね。特にフロントのタイヤはもう6〜7年交換していませんでしたから、ゴムの硬化やフラットスポットがいくつか出来ていたようで、ハンドリングも少しブレ気味でした。

 交換後すぐに感じたことは、ハンドルが重いという事。操舵に苦労するほどでもありませんが、ハイグリップタイヤ+横幅の増加でパワステの負担も増えているのでしょう。フロントのタイヤサイズが太くなって心配だったフェンダー内側へのアタリですが、平坦な状態ではフルステアリングでも当たらないようです。ただ、歩道への乗り入れ時など車体が斜めになっているような状態だとゴリッと当たっているみたい。
 次に感じたことは、以外ですがクルマがとても静かになったということ。これはね…このタイヤのキャラクターではあり得ない事なんですが、以前のタイヤがよほどヘタっていたということでしょうな。高速道路などでも車体が安定してスムースに走るようになりました。

 コーナリングについてですが、これも大幅に変わりました。フロントが本当によく粘る。以前ならフロント側がブレイクするようなコーナリングスピードでも、するすると面白いくらい内側に吸い込まれる。この感覚に慣れるまでは、ハンドルを切りすぎてしまい、コーナー途中で切り戻しすることもありました。
 リアのグリップも強力ですね。以前のTOYO DRBでは、加速時、強めにアクセルを踏むとホイールスピンとか割とありましたが、R1Rでは意図しない限りホイールスピンはしません。

 乗り心地は…上記タイヤの劣化具合を加味しないと、本当に悪くなっていると思います。特に路面からの突き上げは本当に「ごりっ」ときます。タイヤのサイドウォールが堅いんでしょうね。ま、ガチガチのスポーツタイヤなのでここは仕方がないと思いますが、車体やハブの劣化がすこし心配になります。

 ウェット性能は思ったほど悪くないですね。タイヤのパターンを見るとウェット時にグリップするのかな?なんて思っちゃいますけど、案外ちゃんと走れます。もちろん全天候型タイヤのレベルではないでしょうが、かといって路面が濡れているからといって、特別な注意を要するほどでもない気がします。

 決して万人にお勧めできるタイヤではありません。タイヤの寿命も短そうですし乗り心地もよくありません。またこのグリップ性能は確実にクルマのボディの寿命を縮めているはずで、一般的なファミリーセダンや、長くクルマを維持したい人にとってはむしろ選択してはいけないタイヤになると思います。ただ、こういう尖ったキャラクターのタイヤは、自分のクルマが別物に生まれ変わったような変化で、やはり運転していて本当に楽しいです。

 私のMGFもそろそろ年代的にラストダンスが近づいてきている気がしますが、最後はこういったハイグリップタイヤで、スポーツカーらしく楽しい思い出と共に降りることが出来たらよいなと思っています。

iPhone7 Plus


▼2017年05月03日

2017年のLINN INTEK、そしてSONY TA-F333ESXII

IMG_9257.JPG なにやらこのブログのオーディオネタは、懐かしの機器ネタばかりになってきた気もしますが、今回取り上げるのはLINNのINTEKSONY TA-F333ESXIIという1990年代に売られていたプリメインアンプ。

 このINTEK、以前某S氏からお借りしりしてしばらく使ってみたことがあります。なかなかの実力派アンプでしたが、当時使っていた同じくLINNのMAJIKというアンプと結構音造りが違っていて面白いなーと思いました。当時はLINNの危機というよりNaimのNait2に近いと書いていますが、今でも同じ印象です。
 今使っているINTEKは、近所の非ドフ系リサイクル屋でちょっと信じられない安値で売られていたのを保護したモノ。ジャンク品ではなかったのでちゃんと音も出ます。

 以前自宅で借りて聴いたのが2002年みたいなので、すごいなーもう15年前の話か。
 音の印象はかつての INTEKとほぼ同印象。音のはずむ感じ。解像度はそこそこだけどステレオイメージが綺麗に広がる。そしてスピーカーから前の空間に形成される音像。LINNのアンプというよりNait2に近い。それでいてNait2にあるギャングエラーやピーク時に時折みせるクリップ気味な音などの危なげな印象が皆無なので、ヤフオクでNait高値で落としてる人はINTEKもきっと好きになるよと教えてあげたいです。

 今はAudirvanaADI2 Proで鳴らしてますが、あの時代のステレオアンプの価値はなかなか色褪せないですね。

 TA-F333ESXIIは、お別荘にずっと置いてあるアンプ。バブル時代の国産定価¥79,800円クラスのアンプを制したといわれる傑作アンプで、ソニーらしい物量投入型の最終回答みたいな作り。内部のパーツが大型で高級なのはともかくとして、フロントパネルのノブまでもが全て金属無垢(アルミ?)
 高級・高品質なパーツを突っ込めば高性能化するという考え方は、ある意味昔からのソニーイズムであり、当時のソニー製品は確かに他のメーカーに比べて「ソニートーン」という個性がありました。大ヒットしたアンプなので、今でもハードオフなどでよく見かけますね。

 さてINTEKの印象から。イギリス製のアンプはよく言われる表現として「音がスロー、ソフト&メロウ」なんて言葉がありますが、同じ音源をちょうど手元にあるSONY TA-F333ESXIIと比較して、ついでにiPhoneの簡易スペアナで波形を眺めてみると、INTEKの方がちょっと意外ですがレンジが広く、波形にクセがありません。逆にTA-F333ESXIIは100Hz付近に妙な谷が出る傾向があり、16kkから上(CD音源だとほとんどないんだけど)は明らかに INTEKの方が出ています。もっともこれが音楽的に正しい波形なのかはわかりません。わかりませんが国産機の解像度重視というイメージはちょっと違う結果ですね。それとSONYに比べてINTEKの中域が豊かに聞こえるのは 100Hz付近の谷が影響しているのかもしれません。
 もっともどちらも新品状態ではありませんし、あくまでもiPhoneの簡易スペアナで音楽の波形見た印象なので、あくまでも参考程度ですが。

 ちなみに、当時のイギリス製アンプの価格表を掲載します。

メーカー名:製品名イギリス価格日本国内価格
AUDIOLAB 8000A430GBP138,000円
LINN INTEK419GBP260,000円
NAIT-2419GBP140,000円
MUSICAL FIDELITY A1mk2300GBP138,000円
CYRUS TWO380GBP140,000円前後?
AURA VA50 CHROME250GBP138,000円?
ARCAM ALPHA3200GBP100,000円弱?
※当時の1ポンドは150~160円


 オーディオ機器は価格が全てではありませんけど、今回比較しているSONYのTA-F333ESXIIもLINNのINTEKも、現地価格は大体同じようなモノだと言うことがわかります。当時TA-F333ESXIIが海外でいくらで販売されていたのかは知りませんが、もちろん日本製のオーディオ機器だって、海外で買えば中には2倍3倍の値段付けられて売られている製品があります。もっともSONYは当時からワールドワイドなメーカーなので、国内価格と売値が極端に差が出ていたとは思えません。

 この時代のイギリス製アンプと国産のアンプを比較すると、双方目指していた世界がまるで違ったんだなというのがよくわかります。一番違う部分がステレオイメージ。INTEKが自然なステレオ空間を再現するのに対して、TA-F333ESXIIは音が右・左・そして中央にしか定位しません。
 ただ、これは当時の日本のオーディオ空間を考えると仕方ないのかなと思います。なんせ当時の日本におけるオーディオセッティングは、六畳間に30cmウーハーが付いた598スピーカーを持ち込み、合板のオーディオラックをスピーカーで挟み込み、1mの距離で音楽を聴いていたみたいな世界です。もちろん当時から広々とした空間で小型スピーカーを悠々と鳴らしていた人もいたかもしれませんが、私の知っている限り大多数の音の仲間(笑)は、こんな感じです。これでステレオイメージとかね、考えてもしょーがない。

 音色そのものは、クラシックやジャズなどに見られる楽器はTA-F333ESXIIの方が綺麗で存在感のある音を出します。ただ、単純に短音としては綺麗でも、INTEKに比べそれが音楽全体として上手くまとまっていません。端的に言うとTA-F333ESXIIは楽器一つ一つの音色は認識しやすいですが、全体の音楽としてのまとまりを聴かせてくれるのはINTEKとなります。
 また、音そのものはTA-F333ESXIIの方が存在感ありますね。出てくる音が派手それぞれ積極的に主張してくる印象。あの当時の国産機器が好きな人は、きっとこういう部分が好きなのかな?と思ったりします。

 モノとしてはTA-F333ESXIIの豪華さは今となってはすごい。これだけ分厚くこれだけ重く、巨大なトランスやキャパシタを持っているアンプが当時¥79,800円で買えたという事実。それに比べるとINTEKの簡素さは見た目だけだとTA-F333ESXIIの半額どころか1/4みたいな印象。
 どちらの商売が正しかったのかはわかりませんけど、少なくともLINNは現在世界のピュアオーディオ界である意味巨人となりました。SONYは、今では TA-A1ESというステレオアンプを販売しているみたいですが、評判はあまり聞きませんね。結果、こういう商売をしていた国産オーディオメーカは、軒並みオーディオから撤退、もしくは倒産してしまいました。
 今風にいうと日本のオーディオメーカーは企業としての活動を持続できなかったことになりますね。ちなみに持続可能性…サスティナビリティーとは、今のCSR活動の基本となりますので(今時CSR活動を社会貢献活動なんていうと馬鹿にされますので注意)、当時の国産オーディオメーカーによる大盤振る舞いの商品企画は、社会全体として考えると、あまり正しい活動とはいえなかった…という話になります。ま…どうでもいい話ですが。

 それにしても、色々な好みはありますが、オーディオアンプの価値は色褪せないですね。残念ながらソース機器はその当時に使われるメディアによって大分影響を受けますが、その増幅器であるアンプは、新しい製品が必ず良いかというと、そうでもない場合も結構あるようです。

IMG_9260.JPG
↑天板がサビび付いちゃってますが他は綺麗です。

iPhone7 Plus


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