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▼2019年02月24日

ピクチャーレコード「カレンダーガール」

P2021649 ♫なんてことーないまいにちが〜

 ということで、この歳になってもかけがえのない毎日を過ごしておらず、故に大人になってもイマイチピンとこない私ですが、カレンダーガールという歌は知っています。アイカツ知らないけど(笑)

 ということで、去年に予約限定で受注していた、アイカツ!史上初のアナログ盤、ピクチャーレコード「カレンダーガール」を注文してしまいました、で、今月の初めに無事到着。早速聴いていますが、カレンダーガールはいいね、なんだか元気が出てきます。

 曲は、アイカツ!のエンディングとオープニングを集めた全8曲。表題のカレンダーガールはエンディング曲なのですが、ENDING Side/A面に収録、裏はOPENING Side/B面となっています。
 歌はおなじみ(?)「わか・ふうり・すなお・りすこ」ということで、アイカツ!を知らない私にとって、ジャケットのイラストの誰がわかでふうりですなおなでりすこなのかが全く分からず、あれ?主人公って「いちごちゃん」っていうんじゃないの?という位の知識です。マジ見たことないので。
 そもそもこのアニメの正式名称は「データーカードダス・アイカツ!」というらしいのですが、カードダスってなんだよ、赤塚不二夫のデカパンかよ!っていう位知りません、いやマジで。

 実は、これを機会に自分も「アイカツ!」を見てみようかと思ったのですが、ゾンアマにもdアニメにもないのね。アイカツスターとかなんだとか続編は公開されているようですが、オリジナルのアイカツ!はお金払わないと見られないようです。なのでまだ未見のまま。

 このアイカツ!の歌は色々なところで話題になっているようで、世のアイカツおじさんたちを夢中にさせているよう。自分もTSUTAYAでアイカツの歌CDを借りてリッピングして聴いています。確かによい。これがアナログレコードになるんだから買わなきゃ!というノリだけで注文しました。

 届いてみると、盤面のピクチャー部分がド派手で笑います。これ、アニソンというくくりなので話題にならないですけど、アートとして考えると、全盛期のプログレッシブロックでもここまでサイケな盤面って存在しなかったのでは? 
 ウリでもある「ピクチャーレーベル仕様&レコードプレーヤー風ケース入り」ってのがちょっと使いにくく、さらにレコード本体が少し厚手ではありますが透明なビニールに入れられていて、レコードのジャケットはイラストを見せるため、その部分が大きくくりぬかれています。見た目はいいのですが、別なジャケットに入れ替えないとキズ付けてしまいそう。

 音はね…この手のピクチャーレコードっぽく、正直音質はイマイチです。盤面のノイズも大きいですし、これは自分のレコードだけかもしれませんが、A面2曲目で製造上のキズなのかノイズが入ります。
 まーでも、そんな細かいことはどうでもいいでしょう、この製品はレコードであるって事に意義がある訳ですから。

 ちなみにEDの映像はレコードが回っているアニメーションになっていて、このカレンダーガールのレコード化は、きっとファンにとっては感無量なんでしょうね。

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 こちらは、SL-10にこのレコードを載せた状態。別にピクチャーレコードを集める趣味はないのですが、こうやってダストカバーから綺麗なイラストが見えると楽しくなります。

 こういうレコードなので、IKEDA9とか気張ったシステムで聴くより、SL-10やSL-6などのフルオートで手軽に聴いた方がなんだか雰囲気あるような気がします。実際、IKEDA9での再生より、SL-10での再生より、元ジャンク品のSL-6で聴いた時間が一番長かったような…まぁ、楽しみ方人それぞれかな。

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 上の画像はネットでの拾いモノ。アイカツ!を知らないので、こういうアニメだといわれれば信じちゃいます、フフッヒ。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

Signalize!/カレンダーガール Single, Maxi/わか,ふうり.すなお,りすこ

MGFのスフィアが抜けました

https://farm8.staticflickr.com/7841/46277769095_4b5d0b9c1f_m.jpg ついにこの日が来てしまいました!

 この日とは、全世界のMGFに乗っている人の恐怖!スフィア漏れです。これが漏れると自走不能になり、新品のパーツはもう供給されていません。なので、事実上修理不可能なのです。

 ちなみに私の場合は「漏れ」ではなく、レアケースとされる「破裂」でした。走行中にバスン!と音がして、みるみる運転席側の車高が下がってゆく…高速道路を走っていなくてよかったです。

 ちなみにスフィアとは、某人気声優ユニットではなく、MGFをはじめとする1990年代までのイギリス・ローバ車でちらほらと採用されたハイドロサスペンションのスプリングの役割をするパーツ。
 Fの場合はお団子がふたつ縦に並んでいるような形をしていて、下半分(オイルパイプの穴が開いている方が下)がハイドロオイルで満たされ、上半分はハイドラガスという気体が封入されています。内部はゴムパーツによりオイルとガスが分離されていて、それが上下に動くことでスプリングの役割をします(とてもおおざっぱな説明ですけど)

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 で、このパーツなのですが、新品時にはきわめて乗り心地が良くて、揺れに対する収束が素早い割に、ロールがあまりおきないという、軽量スポーツカーにとっては理想のスプリングパーツだったりするのですが、残念ながらこういった「封入モノ」のため経年により劣化します。
 多くは上半分のガス漏れ。これはゴムシールなどの劣化により徐々に封入されているガスが抜けるという現象で、まぁ…仕方がない。
 また、ガスが抜けると車高が下がるため、その分オイルを多めに注入しなければならなくなります。そうなるとオイルシールは常にガス側に押される状況となるため、更にパーツの寿命が縮みます。
 また、このガスはスプリング全体のダンパーとしての役割も担っており、ガス側が減るとパーツとしてバネレートが上がるのにスプリングとしては柔らかくなる(ダンピングが減少する)という変な状態になるため、乗り心地が非常に悪化します。
 MGFには単体のダンパーも備えられているのですが、ハイドラスフィアユニットのスプリング効果が上下にボヨンボヨンと安定しない状態になるため、ダンパーで押さえつけてもきちんと制振しきれなくなり、また車高を確保するために通常よりハイドロオイルをぎゅうぎゅうに詰め込むせいで、乗り心地は堅くなるというおかしな状態になるのです。

 じゃあ、このハイドラスフィアを新品に交換すればいいじゃん!となるのですが、このパーツはローバーが解体されて資本が中国系に移ってから生産されていません。末期のMGFは、ハイドラスフィアを止めて一般のスプリングを使ったサスペンションに改められたせいもあるのでしょうが、おかげでこのハイドラスフィアの欠品については、世界中のMGF乗りが困っています。

 まぁ、この辺のサポートのいい加減さが実に中国だよなぁ…って気もしますね。ちなみにローバーといえば、かつては流通されているパーツを使えば新車が組み立てられると言われていたMGBについても、近年欠品パーツが増えているとか。

 なので、今MGFに乗っている人は常に足回りに爆弾を抱えているようなモノで、ここが壊れるともう終わりな訳です。

 スフィアですが、通常抜ける場合は徐々に抜けます。夜に車を停車して、次の朝になったら車高が下がっていて自走不能という感じ。なので私のように走行中にいきなり抜けることはとても珍しく、修理を担当してくれたWOTY SPEEDの担当さんによると、いままで私を含め3件目だといっていました。

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 こちらがいきなり抜けた跡。スフィアの金属部分が裂けています。ここからドバッとガスが抜けてしまいました。分解はしていませんが(できませんが)、おそらくガスが抜けた後、ガス室の圧が抜けオイル側から押し出すようにゴムシールも破けたんだと思います。パーツを傾けるとここからオイルがにじみ出てきましたので。

 さて、こうなってしまうと道は3つ。

1:廃車にする
2:中古のハイドラスフィアを装着して応急修理
3:スプリングコンバージョンキットを装着して完全修復

 もちろん、スプリングコンバージョンキットが一番の修復方法なのですが、今回は費用的な問題もあり、2番の中古スフィアを装着して修理することにしました。
 ちなみに、スプリングコンバージョンキットを装着したクルマにも試乗させてもらったのですが、MGFのハイドロサスペンションが気に入った人でも納得できる乗り味でした。このキットはWOTY SPEEDオリジナルらしいのですが、輸入品のスプリングコンバージョンキットは、足回りがふにゃふにゃしてあまり評判良くなかったですからね。

https://farm8.staticflickr.com/7910/33299994598_8d8e926aab_n.jpg

 つことで、中古のスフィアを装着し、その他足回りのハブやら、フロントとリアのアッパーアームジョイントを交換したりして、お値段もそれなりにいってしまったのですが、とりあえず私のMGFは復活しました。
 中古のスフィアなので乗り心地は復活しませんよといわれていたのですが、自分で乗ってみると乗り心地はかなり改善した気がします。それと久しぶりにRV車的な車高になってしまいましたね。見た目はちょっとカッコ悪いけど、この方が乗りやすいので仕方がありません。

 さて、これだけのお金をかけて修理してしまったので、次の車検は通さざるを得なくなってしまいました。次回の車検が通ればMGFは23年目。足回りは相変わらず爆弾抱えたままですが、次はクラッチがそろそろみたいです。なんせ14万キロ走ってますからね。
 ちなみに、これだけの距離走ってまだクラッチがこれだけ残っているのは、乗り方が上手ですねと褒められましたよ〜。営業トークだとしてもうれしい(笑)

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↑スフィアが抜けるとここまで車高が下がります。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

MGF Workshop Manual
10s/スフィア

▼2019年02月23日

Technics SL-6

P2231807 SL-10を入手してから、こころはリニアトラッキングな私ですが、去年の年末に、Technicsリニアトラッキングプレーヤーの廉価版とも言える、SL-6を入手してしまいました。なんちゅー場所に置いてるんだ!って写真ではありますけど。

 お値段はジャンク品で税込み1,260円とかそんな値段。不動品だそうです。しかし、ジャンク品の割にはアームのドライブベルトが付属している。なんでも「ドライブベルトを交換したのですが直りませんでした」という話らしく、交換した元のドライブベルトまで付属していました。ジャンクにしてはサービスが良い。

 まぁ…個人的にはプレーヤーの方はどうでも良かったんですよね。私がこのジャンク品を買った理由は、TechnicsのPマウント(T4P)カートリッジ、EPC-P24が付属していたから。今では新品で入手できないカートリッジがオマケについて1,260円ならね。これなら交換針もまだヨドバシで入手可能だし、それでいいかなと。

 とはいいつつも、家に持って帰ってみると、やはり直して使ってみたい。ということで修理してみることにしました。

 ちなみにこのSL-6、私の予想ですが、以前同じ店で2万円くらいでSL-6の中古が売られていました。それが年末に訪れたときは、その中古がなくて、同じ型番のジャンク品が売られていたという事で、実はその中古品が壊れちゃってて、テクニクスリニアのトラブルでおなじみのベルト交換しても直らなかったので、そのままジャンクに流されたのではないかと…。あくまでも想像ですけど。

 早速動作チェック。
 ターンテーブルは…回りません。うーむ、やっぱりダメなのかなと、何度かキャビネットのふたを開けたり閉めたり、スイッチをオンオフしたりしていると、たまにターンテーブルが回る。これはなにかあるなと思って、フタの側にあるアームのドライブベルトや駆動部分をチェック。問題はなさそうだけどやはりターンテーブルが回ったり回らなかったり…。しつこく書いても仕方ないのでネタをばらしますと、ターンテーブルのフタの開閉状態を検知するセンサ回路の異常だと分かりました。

https://farm5.staticflickr.com/4867/46004298512_0ca6556a18_m.jpg 早速裏蓋を開腹してセンサ基板をチェック。導電確認して怪しい部分を修復して、更に一部プラ部品が物理的に壊れていたので完全修復は不可能だったのですが、応急的というかできる範囲で修復しました。

 その後は、アームの感度調整と、ターンテーブルの回転速度がズレていたので、コアドライバで調整(普通のドライバでやると基板上でショートしますので注意)。色々やって問題ないレベルまで修復できました。買値が1,260円なので、修理も含めて充分遊べたなと。

 カートリッジは色々試しています。付属していたEPS-P24は針のダンパーが劣化していたので、交換針を入手して聴いてみましたが、実に優等生的な音。
 何故か持っていたテクニカのAT102Pは、テクニカらしい芯のある音。
 値上がりする寸前で確保したSHUREのM92Eは…なるほど、シュアでジャズを聴くとこういう世界なんだなと納得。
 で、今はortofonのTM14を装着していて、これはなかなか良い。オルトフォンらしく甘い高音と雰囲気のある低音でお上品な音がします。

 ターンテーブルとしての性能としては…SL-10との比較になりますが、ほどよい音のゆるさがありますね。
 もちろん、SL-10の方が全然音は良いのですが、SL-6はいい意味で安物レコードプレーヤーの音がします。こういう気楽な音って、オーディオ的にはどうなのかと思ったりもしますが、何かしながら音楽を楽しむには、むしろこのくらいでもいいのかな?って気もしました。

 それにテクニクスのリニアなら、ターンテーブルにレコード載せてスイッチ1回で演奏が始まり、演奏が終われば自動的にアームも上がって終了します。リピートモードにしておけば、1日中お気に入りのレコードを演奏しっぱなしも可能。

 スピーカーの間で眉毛つり上げて音楽聴く他にも、こういうお気楽なレコードの楽しみ方はもっと再評価されるべきなのかもね。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

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