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▼2019年02月24日

MGFのスフィアが抜けました

https://farm8.staticflickr.com/7841/46277769095_4b5d0b9c1f_m.jpg ついにこの日が来てしまいました!

 この日とは、全世界のMGFに乗っている人の恐怖!スフィア漏れです。これが漏れると自走不能になり、新品のパーツはもう供給されていません。なので、事実上修理不可能なのです。

 ちなみに私の場合は「漏れ」ではなく、レアケースとされる「破裂」でした。走行中にバスン!と音がして、みるみる運転席側の車高が下がってゆく…高速道路を走っていなくてよかったです。

 ちなみにスフィアとは、某人気声優ユニットではなく、MGFをはじめとする1990年代までのイギリス・ローバ車でちらほらと採用されたハイドロサスペンションのスプリングの役割をするパーツ。
 Fの場合はお団子がふたつ縦に並んでいるような形をしていて、下半分(オイルパイプの穴が開いている方が下)がハイドロオイルで満たされ、上半分はハイドラガスという気体が封入されています。内部はゴムパーツによりオイルとガスが分離されていて、それが上下に動くことでスプリングの役割をします(とてもおおざっぱな説明ですけど)

P2241811

 で、このパーツなのですが、新品時にはきわめて乗り心地が良くて、揺れに対する収束が素早い割に、ロールがあまりおきないという、軽量スポーツカーにとっては理想のスプリングパーツだったりするのですが、残念ながらこういった「封入モノ」のため経年により劣化します。
 多くは上半分のガス漏れ。これはゴムシールなどの劣化により徐々に封入されているガスが抜けるという現象で、まぁ…仕方がない。
 また、ガスが抜けると車高が下がるため、その分オイルを多めに注入しなければならなくなります。そうなるとオイルシールは常にガス側に押される状況となるため、更にパーツの寿命が縮みます。
 また、このガスはスプリング全体のダンパーとしての役割も担っており、ガス側が減るとパーツとしてバネレートが上がるのにスプリングとしては柔らかくなる(ダンピングが減少する)という変な状態になるため、乗り心地が非常に悪化します。
 MGFには単体のダンパーも備えられているのですが、ハイドラスフィアユニットのスプリング効果が上下にボヨンボヨンと安定しない状態になるため、ダンパーで押さえつけてもきちんと制振しきれなくなり、また車高を確保するために通常よりハイドロオイルをぎゅうぎゅうに詰め込むせいで、乗り心地は堅くなるというおかしな状態になるのです。

 じゃあ、このハイドラスフィアを新品に交換すればいいじゃん!となるのですが、このパーツはローバーが解体されて資本が中国系に移ってから生産されていません。末期のMGFは、ハイドラスフィアを止めて一般のスプリングを使ったサスペンションに改められたせいもあるのでしょうが、おかげでこのハイドラスフィアの欠品については、世界中のMGF乗りが困っています。

 まぁ、この辺のサポートのいい加減さが実に中国だよなぁ…って気もしますね。ちなみにローバーといえば、かつては流通されているパーツを使えば新車が組み立てられると言われていたMGBについても、近年欠品パーツが増えているとか。

 なので、今MGFに乗っている人は常に足回りに爆弾を抱えているようなモノで、ここが壊れるともう終わりな訳です。

 スフィアですが、通常抜ける場合は徐々に抜けます。夜に車を停車して、次の朝になったら車高が下がっていて自走不能という感じ。なので私のように走行中にいきなり抜けることはとても珍しく、修理を担当してくれたWOTY SPEEDの担当さんによると、いままで私を含め3件目だといっていました。

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 こちらがいきなり抜けた跡。スフィアの金属部分が裂けています。ここからドバッとガスが抜けてしまいました。分解はしていませんが(できませんが)、おそらくガスが抜けた後、ガス室の圧が抜けオイル側から押し出すようにゴムシールも破けたんだと思います。パーツを傾けるとここからオイルがにじみ出てきましたので。

 さて、こうなってしまうと道は3つ。

1:廃車にする
2:中古のハイドラスフィアを装着して応急修理
3:スプリングコンバージョンキットを装着して完全修復

 もちろん、スプリングコンバージョンキットが一番の修復方法なのですが、今回は費用的な問題もあり、2番の中古スフィアを装着して修理することにしました。
 ちなみに、スプリングコンバージョンキットを装着したクルマにも試乗させてもらったのですが、MGFのハイドロサスペンションが気に入った人でも納得できる乗り味でした。このキットはWOTY SPEEDオリジナルらしいのですが、輸入品のスプリングコンバージョンキットは、足回りがふにゃふにゃしてあまり評判良くなかったですからね。

https://farm8.staticflickr.com/7910/33299994598_8d8e926aab_n.jpg

 つことで、中古のスフィアを装着し、その他足回りのハブやら、フロントとリアのアッパーアームジョイントを交換したりして、お値段もそれなりにいってしまったのですが、とりあえず私のMGFは復活しました。
 中古のスフィアなので乗り心地は復活しませんよといわれていたのですが、自分で乗ってみると乗り心地はかなり改善した気がします。それと久しぶりにRV車的な車高になってしまいましたね。見た目はちょっとカッコ悪いけど、この方が乗りやすいので仕方がありません。

 さて、これだけのお金をかけて修理してしまったので、次の車検は通さざるを得なくなってしまいました。次回の車検が通ればMGFは23年目。足回りは相変わらず爆弾抱えたままですが、次はクラッチがそろそろみたいです。なんせ14万キロ走ってますからね。
 ちなみに、これだけの距離走ってまだクラッチがこれだけ残っているのは、乗り方が上手ですねと褒められましたよ〜。営業トークだとしてもうれしい(笑)

https://farm8.staticflickr.com/7823/39939423903_a15d59fb75_n.jpg

↑スフィアが抜けるとここまで車高が下がります。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

MGF Workshop Manual
10s/スフィア

コメント

それでも乗りたし MG-F。
治って良かったっす。

どうも。

直って良かったのか、あるいはさらなる沼への誘いなのか…w。
なんにせよ、お金が大分かかるクルマになってきました。

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