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▼2021年11月04日

Zuiko Digital 14-35mm F2.0 SWD

https://live.staticflickr.com/65535/51647077140_fd81fbf23d_m.jpg 今更フォーサーズ、それも捨値じゃなくて割とマジもんのお買い物。

 この、Zuiko Digital 14-35mm F2.0 SWD(35mmフルサイズ換算で28-70mm)は、発売当初、結構ほしかったレンズだったのですが、スペック的に割と地味だったのと、フォーサーズ自体がもうマイクロに移行している段階、更にお値段高価なSHG・スーパーハイグレード…いわゆる松レンズ。実売はどのくらいしたのか知りませんけど、定価は30万位でしたからね。到底買えるモノでもありませんでした。
 しかし、オリンパスによるフォーサーズが終了宣言以降、フォーサーズレンズの相場はだらさがり…なのですが、さすがにこれらSHGのレンズは値下がりと言っても誰でも買える値段になる訳でもなく、この14-35だと大体10万円ちょっとが今の相場なんですかね。大分値下がりはしたと思いますが、この度某フリマアプリで相場よりも安い値段で売られているのを見つけて思わずゲット!後悔はしない!w

 この、フォーサーズ用ZD14-35mm F2.0 SWDですが、ロードマップには長い間乗っていましたが、なかなか発売されずにいたレンズ。発売日は2008年3月27日というから、マイクロフォーサーズシステムが発表される半年前のタイミング。フォーサーズシステムのほぼ末期ですね。
 このレンズの後のフォーサーズシステムボディは、3ケタシリーズのE420やE30、そしてフラッグシップのE5がおよそ1年半後に登場して終了するのかな?そういう意味ではSHGシリーズが一応完結して良かったと思います。

 で、このレンズ、実はそんなにレンズとしてのスペックが素晴らしい訳ではありません。最短撮影距離も35cmと、フォーサーズ用標準域ズームでは最長(?)という体たらくですし、広角側では樽形の歪曲もそれなりにあります。また逆光性能も現代レンズとしてはそんなに強くないですし、光線の方向によってはコントラストがガラッと下がります。標準ズームで14mmスタートは、今時結構古風なズーム域ですし、その重量に至ってはなんとレンズ単体で900g。
 ただ、唯一素晴らしいのは、全域でなんとF2.0!ズームレンズで通しF2.0ですよ。今ではシグマで18-35 F1.8なんてレンズがありますが、当時は世界で最も明るいズームレンズで、世のカメラ小僧達に衝撃をもたらしたのでした。

 手元に届いてから、早速E-M1にマウントアダプタを介して使っていますが、ホントすごいな、このレンズ。スペック的には極めて平凡で、クソデカくてクソ重いレンズなのに、撮れる画を見るとその重さも気にならなくなります。
 解放ではとても柔らかい描写と、少し絞り込んでもカリッとした堅さではなく、全体が優しい感じでシャープに写る、そんな感じですかね。これはレンズとしてのテレセントリック性(素子へ光が垂直に入る)を追求した光学系の余裕がもたらす貫禄なのか?

 ライバル的にはこのレンズに似た製品として、CANON EF24-70mm F2.8L II USMがあります。こちらは始まりが24mmということで、広角側が2mm程広い以外、テレ側は70mmなので似ていますね。大きさと重さも似たようなもので、価格も何となく似ている。
 かくいう私も、仕事ではEOS 5 Mark IVやRシステムにこのEF24-70mmを装着して結構使っていたモノですが、撮れる写真はZD14-35mmの方が上かなと感じます。逆にEF24-70mmは失敗がないレンズとも言えますね。逆光でもコントラストの低下やフレアはあまり出ませんし、真面目なレンズと言えるのかもしれませんが、趣味の写真や作品を撮るなら、ZD14-28mmの方が上かも…という感想。

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 大体似たような大きさに揃えていますが、レンズの大きさは殆ど一緒。重さはEF24-79mmの方が100g位軽いですが、ボディを含めると圧倒的にCANONの方が重いので、実際の撮影時だZD14-35mmの方が軽快(?)かもしれません。

 ということで、このレンズを使った撮った写真は、また別なエントリで。

iPhone12 Pro Max

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