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▼2007年04月14日

星の航海師/星川淳

 もう大分前に読んだ本なんだけど、今日電車に乗っていたら、隣に座っていた女の子が読んでいた。ちょっと横目で見て懐かしかったなぁ…と。

 おそらく二十歳前後の頃だと思うんだけど、その頃私は、日本における海からの文化史に興味を持っていて、柳田圀男の「海上の道」とか、小学館から発刊されていた「海と列島の文化史」とか、そういう本を何冊も読んでいた。これらは、日本において、南方の島々から伝来した文化や技術は多かったのではないかという主張で、当時においては、そういった仮説を述べている人は割と少数派だったと記憶している。

 例えば「文化南方渡来説」で大きなネックになっていたのが、当時の航海術。当時なんかの本で、台湾から鹿児島まで、ルートを選んで島伝いに北上すれば、陸地が見えない行程はわずか2~3日しかない…なんて話があって、現代の私達が思うよりも、それらの“海上の道”は、利用しやすいという話が記載されていたのだが、それにしても「文化伝播」という規模できちんとした航海ができるのか、私自身も正直怪しいと思っていたものである。

 そんな中、この本をみつけた時は「そうきたか」と驚いた記憶がある。早速買って読みふけったのだが、天測航法という手段が、我々の考えているような怪しげで不確定な航海術ではない事が理解できた。
 この方法を使えば“海上の道”はおろか、太平洋上を自由に行き来することができる。そしてこの航海術が、かつての太平洋諸国全般で利用されていてもおかしくない、そう思ったとたん。私の頭の中での“海上の道”が、よりリアルな道として再構築された。。

 細かい内容は忘れてしまったが、まだ奥の院を漁れば出てくるかな?もう一度読み返してみたいと、隣の女の子のページを盗み見しながら、そんなことを考えたのでした(笑)

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