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▼2007年09月03日

敬老の日に送りたいデジカメ

 このエントリーでもちらっと触れているが、つくづくお年寄り…いや、例えばメカに詳しくない両親などに送るデジカメは、相変わらず皆無だなと思う。仕方ないから適当に簡単そうなのを選んでも、結局使いこなす(いや、使いこなすではない「使う」だ)事ができず、使い方をサポートする羽目になる。

 ということで、デジカメウオッチでのこの記事。読んだけど、メーカーの人ももちろんながら、おそらくこういうライターの方も、カメラに興味を持たない人が、いかに今のカメラが使いにくいのか、理解できていないのだと思う。
 私が読む限りは、この記事にラインナップされてるデジカメ全て失格。まあ…かといって代わりの機種がある訳じゃないんだろうけど…。

 結局、初心者向けの機種とかなんとか言ってても、真面目にこの問題に取り組もうとしているメーカーは皆無なんだよ、はっきり言って…。液晶にメニューを押し込んだり、使いもしない「かんたんモード」だとか(そもそもその「かんたんモード」が使えるなら写真撮影なんてもっと簡単だろう)、意味不明な機能を押し込んで「初心者にも簡単」だとかいい加減なコピーをつけて売っている。私からすれば、真面目にやる気があるのかと問いたい。

 必要なモノは電源スイッチ、それとフラッシュスイッチ(必ずメニューではなくスイッチにする事)。それと背面モニタ、電池ボックスとカードスロット。…ああ、シャッタースイッチは必要か。ズームくらいはあってもいいけど、マクロは切り替えじゃなくてオートにすべきだろう。というか、今の技術では、近くにピントを合わせようとしたときだけ、自動的にレンズがマクロに切り替わるくらいの事はできないのか?

 それ以外の機能は一切禁止。残り撮影枚数は背面モニタではなく、昔のカメラみたいに上面にある液晶で確認。フラッシュ充電完了インジケータは、これも背面モニタではなく、充電が完了したら背面の赤いランプが緑になるだけでいい。そして、フラッシュスイッチは必ず物理的なスイッチにする。昔のGR-1みたいにね。
 ポイントは、全ての機能は単一のインターフェイスで完結させる事。そのインターフェイスに複数の機能を持たせてはならない。

 こういう、本当に「撮る」だけのカメラは作れないのだろうか…。いや、作れるのかもしれないけど、いざこういうカメラ作ると、関連雑誌や自称「上級者」と呼ばれる人たちが「あまりにも機能が少なすぎて使えない」とかいってこき下ろすからね。デジカメなんてもはや消耗品なんだから、これ以上の機能が欲しくなったら、自分で考えて選んで買えばいいっての。結局は自分で考えて選ばないと、装備されている機能なんてまるで使わないし理解できないのだから。いや、たかがカメラ、写真撮ってカメラ屋に渡せばプリントが出てくる…以上の機能は必要ない…という人だって大勢いるはず。

 なぜ最新技術満載のデジカメが、お年寄りにとって、数千円のフィルムカメラに比べて使いにくい…難しいと感じられているのか。世界中のデジカメメーカーは、その辺をもう少し真剣に考え直すべきだと思う。

 変な話、カメラはAFもフラッシュも何もついていない時代の方が、誰でも簡単に撮影できた。もちろん失敗もあったけど、そもそもデジカメなんだから、失敗なんて何度やったって問題ないんだよ。むしろカメラを使いきれない方が問題。いや、そうではなく、使いもしない機能の為に、普通の撮影ができなくなる事の方が大問題。そして、この大問題は今市販されているほぼ全てのデジカメに標準装備されている。

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