まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

« 本はいいな | メイン | インターネットは犯罪の温床か »

▼2008年06月03日

ネットニュースの利便性と失われるもの

 ひとつの組織が決められた編集方針に沿って選別されて編集されたニュース(主に新聞など)よりも、例えばグーグルなどが機械的に拾ってきた各社のニュースを横断的に読む方が、いろいろな新聞社の視点を比較しやすいし、役に立つ…などという論調が、いわゆるネット系のライターが書いた文章からよく見られるようになってきたが、本当だろうか?それは、知識として役に立っているのではなく、単に情報を消費するという行為に沿って役に立っているだけなのではないか?

 以前も書いたと思うが、グーグルなどが機械的に拾ってきたネットニュースが素晴らしいものだとするならば、むしろそういった方向でもっと優れたニュースソースになるのは、2chのニュース板などになってしまうのではないか。あれは人の手によってスレッドが立てられてはいるが、大勢の記者によってスレッドが次から次へと立てられる事により、むしろ機械的にニュースを選別するグーグルよりもリアルタイム性が強いという結果になっている。
 でも、一日中2chのニュース板を眺めていても、情報には強くなるかも知れないけど、知識がつくとは思えないよね。もちろん、そういった場所から取捨選択して巧みに自分の知識を増やしていく才能を持った人も少数ながら存在するとは思うけど。

 以前は違っていたが、最近では編集者の編集方針が存在しないグーグルニュースやヤフーニュースなどの媒体は、所詮2chなどと同じレベルのソースでしかないと思い始めてきた。もちろん2chのソースは、注意深く利用すれば絶大な武器になると思うけど、少なくとも「特定の編集方針やスタンスに縛られたニュースはいやだ」なんて軽々しく言っている人が、自身で正しく情報を咀嚼して自分の知識として活かせているのか、ちょっと疑問。

 特定の編集方針やスタンスというのは、その部分こそが非常に大きな知性であるという事に気づかず、ただ機械的に集められた情報を知識として捉えているのは、大きな間違いだと思う。私も注意していきたい。

« 本はいいな | メイン | インターネットは犯罪の温床か »

コメントを投稿

最近のコメント

アーカイブ