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▼2008年10月09日

円以外みんな崩壊

 なるほどね…。円高とか大騒ぎしてるけど、他の通貨もシャレにならない事になってるなぁ…。

 世界の為替相場が崩壊していく・・・ 2008年10月6日」:新世紀のビッグブラザーへ

 もちろん、日本だって行き過ぎた円高は困るにしても、上記のグラフを見る限りでは、対米ドルに対してまだ安定している方か。というか、そもそも今回の通貨危機はドルの信用崩壊なのだから、相対的にやや円高水準になるという事は、国際的に円の価値があまり変動していないという事でもある。

 国民の1/5が金融業に就いているというアイルランドは、早々に「破産」に近い宣言を出した。次は韓国だろうか。

 ちなみに「自国の通貨が安くなれば輸出で国際競争力が…」というのは、そうとばかりも言えない。何故なら輸出する製品を作るための材料も上がるからだ。
 また、日本に関していえば、重工業を発展させたおかげで、材料を原料に近い状態で仕入れる事が比較的多く、加工製品に高い付加価値をつけて輸出できるが、多くの発展途上国のように、「材料・部品」を輸入して組み立てている国は、その仕入れ代金のコストは当然原料輸入よりもハネ上がる。
 特に今の時代は、石油価格が高騰しているため、過激な自国通貨の値下がりは、それらの材料調達にも影響を及ぼすどころか、決済期間の設定によっては、当初想定していた調達コストを大幅に上回る事につながり、かなり危機的な状況とも言える。それにこの国際的不況では、もの作っても買ってくれないしね。自国に十分な内需がある国ならまだダメージ少ないけど。

 とは言いつつ、近代ではまだ破産でつぶれた国家は存在しないので、なんだかんだで何とかなるんだろう。韓国のIMF時代では、国民が政府に金(きん)を差し出たなんて話もあるみたいだが。

 それと、日本人のメンタリティーとして、そろそろ「円高を恐れる」風潮は少しづつ改めていった方がいいのではないかと思う。もっとも、自国の通貨が高止まりする状態になって初めて、アメリカが経済力以外の対外国家権力を必死に維持し続けるのか、その苦労が私たちにも実感できるのかもしれないが。

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コメント

>国民が政府に金(きん)を差し出た

これ重要ですね。(事の真偽は別として)
日本も国家破産という事態になったら、国民の預金が犠牲になると思います。
それができるのが強みというか、日本の借金は貸し借りを差し引きすると残るのは国民から借りている分なのでまだ安心、という気がします。

>差し出す
 ググってみたら、ありましたね。
 ソースになるかは何とも言えませんが、このコラム中盤あたり。http://www.marupu.com/main/script/deepu_script.html?num=109

>国民の預金が犠牲
 こうなる前に、構造改革によって自国内の資金の流動化を高め、スリムな国家を作り借金を返す体制を作るはず…だったのですが、多くの国民は、まだ子孫に借金を繰り返す政策に支持を表明しているようです。

 極論になるけど、みんなでエクソダスでも行わないと、この先日本の人口が減っていく中、どうしようもないと思うのですが。

私の意見(というほどのものではないですが)は、
「どうにもならなくなったら踏み倒して良し」
だったりします(笑)。

まあ、その前に何とかなるならそれに越したことはないです。もちろん。

>どうにもならなくなったら踏み倒して良し

 というか、実質私たちの年金は「踏み倒し同然」になる予感(笑)。

 そうなったらなったで、ここでも何度か書いてますが「みんなで貧乏になるならそれも楽しいのでは」なんて、割と楽観的だったりします。

 政治やってる人が今からそんな考え方だと困るんですけどね(笑)。

>近代ではまだ破産でつぶれた国家は存在しないので

 デカいとこ潰れているよ「ソビエト連邦」。
 ルーブルの価値が1000分の1になったそうだから、単純に考えて「1000万円の預金が1万円になった」と同じことだね。
 もし自分の身に同じことが起こったらと思うと気が狂いそうになるね(^^;)。

>韓国のIMF時代では、国民が政府に金(きん)を差し出たなんて話もあるみたいだが。

 韓国人は愛国心が強いので、国家の危機に直面したときに殆どの国民が財産を国に差し出したそうだよ。
 そのおかげで韓国は数年で立ち直ることが出来たらしい。金を差し出したというのもあながち誇張でもないみたい。
 日本の場合は、現在、国の借金が776兆円。1年間の税収(歳入)が53兆円、国を維持するのに必要な金額(歳出)が83兆円、年間30兆円の赤字なのに、どうやって776兆円の借金を返していけるのか?
 このままいけば日本は破産するのが必至。ソビエト連邦のように日本だって円の価値が暴落するかもしれない。
 日本も、韓国のIMF時代のようになる可能性だってある。韓国人は愛国心が強いから国家の危機に財産を差し出すことに躊躇なかったようだけど、はたして日本人に財産を国に差し出す「愛国心」があるのか・・・?(^^;)。
 国の借金を減らすためには税収を増やす必要があるってことになるけど、ものによると今の借金をなんとかするためには消費税を25%に上げないと追いつかないらしいよ。
 もちろん国民は納得しないだろうし、そんなことを言ったら政治家は選挙で当選しないだろうから声を上げて言う人もいないだろうけどね。

 日本の将来が怖いよ・・・(^^;)。

 追記

 日本も昭和21年に預金封鎖をおこなったことがある。国民の預金が国に取られたってことだね。

 ソビエト連邦という大国だって破産してルーブルが紙屑同然になっているので、日本が破産して円が紙屑になる可能性だってある。
 日本は過去に「預金封鎖」をした過去があるわけだから、これからそれが起こる可能性だってあるわけだ。
 銀行がペイオフで1000万円までしか預金を保証しないというのも酷い話だなと思ったけど、それ以上のことが起こる可能性があるというのも怖い。
 心配するほどの預金も無いけど(^^;)。

ソビエトの崩壊は、経済も一つの要因ではありますが、破産が原因ではないですよね。
社会主義体制の崩壊とは言いますが、古くからの王政…帝国の崩壊ではないでしょうか。
実際、貨幣価値が暴落したと言っても、国が切り売りされた訳ではありません。

近代で破産に近くて面白かった例は、どちらかというとアルゼンチンかな。
逆に言えば、あそこまでの事をやっても国家は解体しない訳です。

>韓国人は愛国心が強いので
 っていう問題かな?という気がします。
 近代で国家が「国債」などの有価証券ではなく、無償で献金させるという事態は、
 資本主義国家においてかなり「異常」です。愛国心というか、近代国家としてかなりルール違反なケースです。
 先頃実質崩壊したアイスランドだって、そんな事はやっていません。

 どうでもいいけど、IMF管理下に入って、経済政策や予算作成すら自国の政府の独断でできなくなり、
 近頃そのおかげでようやく経済も向上し始めてやっとIMF管理下から逃れて数年程度しか経っていないのに、
 最近は再び「個人のドルを政府に」などとやってるみたいです。
 進歩がないというか反省がないというか、大丈夫なのか?という気がかなりします。
 
  
ちなみに日本の借金問題は、テレビなどでもよく言われますが、諸外国と違って対外債務ではありません。
いずれにせよ借金は踏み倒すしかないでしょうけど、だからといって海外への返済義務がある訳ではありません。
借金776兆円…といって不安を煽っている人達は、ここのポイントをきちんと押さえているのかなぁ。

もちろん、日本がIMF管理下に置かれる可能性だってありますが、
逆に日本をIMF管理下に置くための現金は、世界のどこから調達してくるのか?という気もします。
それこそ、米国が日本に対して武力制圧でもして、物理的に日本の経済を破壊しない限りあり得ない話だと思います。
(もっとも数十年年単位のスパンで考えれば、日本人が等しく怠け者になって経済崩壊という可能性もなくはないですが)

連日テレビでは「日本の景気、経済が不安」などと煽っていますが、今の世界では、日本が一番「健全な経済」です。
もちろん、日本だって経済崩壊の可能性はなくもないですし、その可能性を心配する話もわからんでもないのですが、
それらのほとんどが、現状を認識していないSFみたいな可能性議論ばかりだなと感じています。

ちなみに関係あるようなないような今日の日経ニュース。格差問題について
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081022AT3S2101Y21102008.html
小泉政権のせいで格差が拡大したと、テレビでは連日報道していますが、
数字を見るとまったく逆だったみたいですね。実に健全な経済です。

それと、日本が抱える爆弾は、経済ではなく老人問題と人口減少問題だと思います。
この対策を誤ると(移民拡大とか言って誤りつつありますが)、
個人的には、これらが引き金になって日本が崩壊する危険性は高いのでは?と思っています。
日本の幸せな未来は、小さな政府と小さな国家と緩やかな社会主義体制への移行以外あり得ません。

 日本は昭和63年の段階で、借金は「0円」。バブル期においては、「歳入(収入)60兆円」「歳出(支出)40兆円」と「20兆円」の黒字財政だったのにもかかわらず、平成に入ってから現在までの20年で、年間30兆円の赤字としてそれが累積して「776兆円」までになっているからね。「776兆円」というのも試算にもよるけど、財務省HPでは今年6月の段階で「848兆円」だったからね。国の発表でコレだからゲーッと来ちゃうよ(^^;)。

 借金「776兆円」は国内経済としての借金だから、外国に対しての対外債務ではないから外国に金を出すことはないけど、借金は借金。返していかなければならない金であることは間違いない。
 借金を返していくには「歳出(支出)」を抑えて「歳入(収入)」を増やすしかないから、「歳出(支出)」を考えると政治家たちが自分らの金を抑えることはまず無いからどうしても「福祉」方面を抑えることになりがちだ。実際、生命保険の控除が無くなったり配偶者控除が無くなったりしているので、それまで払う必要な無かった金が取られるということは「増税」といっても差し支えないだろう。
 「歳入(収入)」を考えても手っ取り早く出来て確実な増税として消費税率を上げるだろうから、これまた国民から余分にお金を取ることになる。
 国の政策の失敗のために国民の金が余分に取られていくことになるから、経済問題で変に不安を煽ることはないけど、「お金」の問題は素人でも無関心ではいけないんだなという感じはするよ。

 「776兆円」の借金は踏み倒すことが出来ればいいんだけど、果たしてそれは可能なのかな?仮にそれが出来たとして、国民への負担はどうなるのか?
 「お金」の問題は複雑だけど、生活に関わる問題だから素人なりにでも関心を持たないといけないね。自分のお金が知らず知らずの内の余分に取られてしまうわけだからね。

>果たしてそれは可能なのかな?

 可能というか、払えなければそうなるだけだと思います。

 ただまぁ…私みたいな貧乏人にとっては、逆に払うお金は消費税くらいなので、
 未来が不安…までの不安でもないかも(笑)。

 老人福祉も削られるでしょうし、余計な公共投資も削られるでしょうし、
 そうなると、地方は労働力問題で食べていけなくなるでしょうし、
 遅かれ早かれ、そういう世界がくるでしょう。
 それでも国家は破綻しません。
 借金が対外債務ではないという事は、そういう事です。

 でもまあ、それが日本国民の望んだ政策なんだから仕方ないですね。
 小泉政権が行った構造改革と、それを引き継いだ安倍政権にノーを突きつけ、
 いつまでも地方や余計な団体に税金をせっせとばらまく政策を選んでいるのは私たちです。
 国家の歳出を抑えて、政府が関与する規制をどんどん撤廃してコストを下げ、
 適正な競争原理を市場に導入して、みんなでスリムな体になっていかなければならないのに、
 そういった規制緩和や歳出削減を行おうとすると「弱者の切り捨て」だとか他力本願。

 以前も某夜10時からのニュースで、日本の借金問題についてやっていましたけど、
 それを問題視するなら、なんで「歳出削減」を掲げた安倍政権をあそこまで攻撃したのか、訳がわかりません。
 
 ただ、今現在日本の総貯蓄額のうち、9割近い金額を60歳以上の方で独占しているという話もあります。
 こういう人達が死去する事により、市場に資産が降りてくるようになれば、
 また状況も変わってくるかもしれませんね。
 
 そうそう…ちょっとキツい言い方(たつやさんに対してではありません)になりますが、
 今時貯蓄型の生命保険に入っていて、
 なおかつリターンを期待している人は、経済に対する理解がなさ過ぎます。
 私は20代の頃一瞬貯蓄型の生保に加入した事がありますが、
 調べれば調べる程「高度経済成長期」臭ばかりするシステムだと思い、
 一年で考え直し、以降はずっと掛け捨て型の保険しか加入していません。
 なので、還付金問題については、年間2万前後損してると思いますが、
 ある意味どうでもいいかな(笑)。

 お金の問題は難しいよね。
 歳出削減をしようとすると「弱者切捨て」みたいに言われるし、歳入を増やそうと思うと「増税」になってまた「弱者いじめ」と言われるだろうし(^^;)。

 歳入のコストカットは公共事業の中の「無駄だと思われる施設」を潰すのみにしてほしいよね。利用者も見入りも無くただ莫大な維持費がかかるだけの施設も多く存在するから。
 コストカットの具体的な数字を示し、それと共に税金がこれだけ必要なんだという具体的な数字を示してくれればある程度の増税だって協力する気になれるんだけどね。払った税金が無駄に使われることがなくという条件付きだけど。
 ただ増税といっても、期間限定にしてほしいね。小泉首相が以前、「痛みに耐えて」と言ったけど、いつまで我慢すればいいのか判らなければ耐えようがないからね(^^;)。

これは全くの私の持論なんですが、
もはや地方に住んでいる人をまとめて都会にエクソダスして、
その分行政サービスのコストを削減して、
余った地方の土地を使って、効率的に大型農業をやって…、
なんてやり方しないと、もう日本に未来はないのではないかという気がしています。

変な言い方ですが、地方の山村に住んでいる人達のインフラコストは、膨大です。
政府の効率化…の実行は、そこまで踏み込まないと厳しいんじゃないかなぁ…なんて気もしています。

公共施設の無駄はもちろんですが、厳しい言い方をすれば、
山村に住んでいる少数の人達のために、山間に道路を造って、
電線を通して水道を通して…なんて事もある意味公共施設の無駄な訳です。

以前、長野県のダム問題で、川の下流域数十件の集落を「百年に一度の水害から守る」為に、
数百億円をかけてダムを造ろうとしていましたけど、
そんな金があるのなら、各世帯に一億円づつ渡して引っ越してもらった方が、
全然コストが削減できる訳ですよね。

ある意味「痛みに耐えて」というのは、増税とかお金の問題だけではなく、
そういう意味も含めてみんなが危機感を共有しないと、
これからの人口減少社会は乗り切れないんじゃないかなぁ…と、
そんな風にも思っています。

日本人のナショナリズムの原点は、近代における農村風景にあります。
ある意味、そういった心証的ナショナリズムから、
私たち日本人が如何に脱却できるか…ってレベルの話になってしまいますけどね。

この高齢化社会と人口減少社会を乗り切る為に、
日本は本当に革命に近い変革を覚悟しないと、厳しいかも知れません。

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