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▼2014年05月06日

未確認で郡山系

 ♪そうですカレーは大好物ですただ欲を言わせてもらえれば!…えっと、超辛口でお願いします。

 つことで、18きっぷ旅第三弾は「未確認で進行形」の聖地!ってのは、帰ってきてから知ったのですが(笑)、郡山へとんぼ返りの旅です。
 つか…今時は何処行ってもアニメの聖地すなー。こういうネタ織り交ぜるのもアホらしくなってきたので、普通に行きます。

 前回の横須賀紀行の翌日、もう一日分残っている青春18きっぷですが、使用期限が4月10日迄なので、この日曜日を逃すともう週末に使える日はありません。
 なので、1日で出かけられそうな場所をあらかじめ物色していたのですが、日帰り定番の只見線周回紀行は、只見線が代替バス運行中につき多分不可能。頑張って飯田線全線乗車ツアーってのもアリですが、さすがに日曜日の終電近くまでかかってしまう旅程はいくら何でも厳しいかと…なぁんて思って路線図を見ていると、そういえば北関東を走る水郡線磐越東線には、まだ列車で乗ったことがなかった!と気が付いて、急遽こちら方面へと。旅程的にもそんなに無理な時間かかる訳でもないしね。

● 何事も最初が肝心です

 まずは常磐線で水戸へ出発。当初は07:14北千住発に乗ろうと思っていたのですが、少し早起きできましたので、北千住06:14発の普通列車水戸行きに乗り込みます。もちろんグリーン券を買ってグリーン車に乗車。車内では持参したおにぎりと、車内販売でビールを買い、朝食にしながら、およそ2時間の乗車です。水戸着は08:00丁度。辺りは曇り空でしたね。

 水戸駅に着くと、反対側のホームには鹿島臨海鉄道ガルパン列車が!
 あわてて隣のホームに移動して写真を撮ったのですが、丁度出発時間だったので、きちんと撮影できませんでした。ま、仕方がない。

 さて、ここから水郡線に乗る訳ですが、当初の予定よりもほぼ一時間早く水戸駅へ到着できたので、旅程に余裕が出来ました。これは、乗りつぶしということで、水郡線の支線終着の常陸太田駅まで出かけてみますかね。

● ロリ小姑ってのも悪くないわ

 早速、08:17発常陸太田行き列車に乗車。車両は赤や黄色に塗装されたキハE130系の気動車です。当日の乗車率はシートは100%で立っている人もいる程の賑わい。しっかし…やたらと女子高生とか女子中学生みたいな乗客が多いなぁ…と思っていたら、どうやら当日は途中の上菅谷駅ちかくでサスガ★カミスガというイベントが行われていたようです。

 日曜日の朝なのに、車内は女学生の賑わいとフローラルな香りで混雑した何ともいえない雰囲気の中、列車は上菅谷駅へ到着。ここから水郡線の支線に入り、常陸太田駅に向かいます。あ、乗っていた乗客の殆どはここで降りてしまいました。

 支線に入ると沿線は益々ローカル色豊かな感じに…。そんな北関東ののどかな風景の中、列車は08:51に常陸太田へ到着します。

● ラブコメの波動を感じる

 常陸太田駅周辺は、これまた地方の中規模都市といった趣。かつてここからは、日立電鉄線と呼ばれるローカル鉄道が、日立市の鮎川駅まで通じていました。残念ながらこの路線は2004年に廃止となっています。
 今のJR常陸太田駅前は、小綺麗にこそなっていますが、あまり人の雰囲気がしない、ちょっと淋しい感じの駅かなと思いました。

 さて、ここからは09:15発水戸行きの登り列車に折り返し乗車。列車の中で座って待っていると、私が座っているボックスシートの向かいに小さなおばあちゃんが乗車してきました。他、車内を見ると、中高生とご老人ばかりでしたね。シート占有率はおよそ8割といった感じです。

 列車は先程と同じ田園風景の中を通って(当たり前ですが)上菅谷駅へ、ここで郡山行きの列車に乗り換えです。

● あれはただのへんたいです

 上菅谷駅では09:40発の郡山行き普通列車に乗り換えます。3両編成で意外と長いなと思ったら、末尾3両目は常陸大子駅で切り離しになりますので注意して下さい。

 始発乗車ではないので席は混んでいるかな?と思っていたのですが、ちょうどボックス席で空きがありましたので、無事勝ち席を確保!列車は北関東の山岳地帯、那珂ちゃん川沿いをノンビリと走って行きます。
 この辺は八溝山地帯となり、ピークの八溝山がちょうど標高1,000mを越える程度で、あまり高い山はないのですが、結構起伏に富んでいて景色はなかなかのものです。そして、この水郡線の車窓風景も、とても素晴らしいものでした。
 列車は里山と谷間の集落を結ぶように、那珂川沿いを走って行きます。もう2週間位遅ければ、きっと沿線は桜の花でとても美しかったろうなぁ、と思います。

 途中、常陸大子駅で列車の切り離しがありすこし停車。その後少しずつ標高を上げていって、磐城棚倉駅あたりからは沿線から山も遠ざかり、あたりは高原といった雰囲気。そこから数駅の磐城浅川駅が水郡線の標高最高地点。そこから郡山駅までは割と平坦な路線です。郡山駅を目指し約3時間の列車旅。途中飽きるかな…と思っていたのですが、車窓の風景には色々な変化があり、とても楽しめました。

● くつじょくです、はずかしめをうけました

 郡山駅には12:33到着。ここからは恐怖の磐越東線に乗り換え。
 なぜ恐怖かというと、この路線に沿う形で磐越自動車道が開通した後、いわきから郡山区間の交通手段はほぼ高速バスによって占められてしまったため、磐越東線は全線を運行する列車がとても少なく、日中は郡山駅から小野新町駅を越える列車が5時間程運行しないという時間があったりするからです。なので、乗りつぶしの予定が意外と立てにくいんですよね。

 つことで郡山市街で15時過ぎの列車に乗るまで市内観光をしていようかと思ったのですが、急遽気が変わり、その前の列車13:17発に乗って(これもいわき行きですが)、あえて途中の小野新町駅で下車、その何にもなさそうな駅で2時間程徘徊してから、後続の列車でいわき駅へ向かうプランを立てました。

 つことで、郡山滞在時間は約40分、どうせ市内観光する時間もないし、アニメイト郡山に行く時間もない(笑)、ので、一見さんの18キッパーの方もあまり行ったことがないであろう郡山東口へ行く事に。ついでにIngressのポータルもあったしw。

 しかし、郡山駅の東口って遠いなw。まずは広い貨物ヤードを横切る連絡橋を渡り、そこから今度は貨物ヤードを縦に抜けるための連絡路を通ります。結局出口まで10分位歩いたんじゃないだろうか。そこでIngressのポータルハックして、適当に記念撮影して、すぐに磐越東線ホームに戻ります。

 ホームに戻ると、既に13:17発いわき行きが入線していました。慌てて席を確保!します。

● デレ期という単語を調べたら

 さて、いよいよ磐越東線の旅に出発!
 今更ですが、磐越東線とは福島県の郡山から、浜通りと呼ばれる地域を結ぶ列車。今ではすっかりローカル線化してしまいましたが、かつては急行列車も走っていた福島県の基幹路線。常磐線と東北本線を結び、林業や鉱山で賑わっていた沿線を結ぶ大切な足でした。
 そのような貨物路線を見越して建設されたせいか、ローカル線の割にはとても線形が良く、手持ちのGPSで計測した結果、90km/h以上という本線並みのスピードを出していた区間もありました。

 実際この路線に乗車してみると、確かに駅を結ぶ途中では、急坂やカーブがある区間もありますが、小野新町までは比較的標高差のない、川で出来た平野部に線路を設営した感じで、沿線も比較的住宅地が多く、事前に想像していた程ローカル色はありませんでした。また、大越駅辺りまでは学生や買い物客のような人も比較的乗車しています。

● ハンカチを楽しんでるのよ

 さて、そんなこんなで14:09には小野新町に到着。ここから16:00にでるいわき行きまで、2時間近くのフリータイムがあります。

 この小野新町ですが、実は以前クルマでは通ったことがありました。山間に開けた地方都市…というか街でいい雰囲気だなと思いながらメインストリートを通り抜けていった記憶があるのですが、今日は歩きなので、市内のヨークベニマルとか寄りながら(笑)ノンビリ散歩です。

 街のメインストリートは県道の65号線41号線に別れています。日曜日のせいかクルマ通りも少なく、古い街並み…とまでは言えない、ネオクラシックな街並みを存分に堪能できました。事前に地図を見る前は、あまり大きな街ではないので、2時間は時間持てあますかな?と思ったのですが、結果としてギリギリまで街の至る所を歩き回ってます。他の写真はこちらのフォトセットをどうぞ。

 しかし、こういう以前は活気があったであろう街並みを見ると、何というか色々なことを考えさせられます。そして、観光地化された古い家などと違い、以前人がちゃんと生活していた地方の小さな街の風景や足跡を見るのは、今の時代が最後なのではないかとすら思います。
 かなりドライな言い方になりますが、私が思うに、このような地方都市が再び活気を取り戻すことはありません。日本全国で様々な町おこし、村おこしイベントをやっていますが、成功例といわれるケースの殆どは、結局イベントや観光地化することで人が集まっているだけで、かつてのように人が暮らし、そこで買い物をし、結婚し子供を産んで死んで行く…というサイクルが戻ってきたケースはおそらく無いのではないでしょうか。
 現在、このような地方都市、地方の村に残るこのような中心街は、おそらくあと10年すると、あっという間に消えて行くと思います。この小野新町でも、既に目抜き通りに面した場所での空き地がいくつか見られるようになっています。ここもあと10年後には、空き地がもっと増え、商店の足跡が消え、商店の代わりに普通の民家が建ち並ぶ普通の住宅地に変わるでしょう。地方繁華街の足跡を見ることができるのは、今の時代が最後です。
 ちょっと堅い話になりましたが、私はそのような風景をなるべく沢山見ておきたいと思って、色々な所に出かけています。

 さて、そんな真面目な話はここまでで(笑)、小野新町でびっくりしたのは街中に突如リカちゃんキャッスルなる施設があったこと。つか、遠目から見るとラブホテルかと思ってましたよ。なんでこんなところ(失礼)にあるんだろう。この辺りは、なにかリカちゃんにゆかった地域なのでしょうか。

 その後も街の狭い範囲をぐるぐる歩き回り、ついでにリカちゃんキャッスル近くにあったミニストップのイートインでペヤングを食べて、再び小野新町へ。時間はいわき行き列車出発の10分前になっていました。

● わかってる?…わかってる

 さて、16:00発のいわき行き列車ですが、今度の車内はどうもテツっぽい人達が多い雰囲気。確かにこの列車は、磐越東線乗りつぶしで東京に戻るための最終列車なので、狙ってる人も多いのかな。ま、席は確保できたので、普通に窓際進行方向のボックス席で車窓を楽しみます。

 ここから先の磐越東線は、郡山側の風景と一変し、夏井川渓谷沿いを走る急峻な山岳路線になります。そして小川郷駅に達する辺りで平野部まで下り、そこから先は浜通りらしい田園地帯を走ります。そしていわき駅には16:42到着。

 いわき駅からは、16:54発水戸行き普通列車に乗車。水戸手前の勝田駅で、上野行き普通列車に乗り換えて、北千住到着は20:52。これで2014年春の青春18きっぷは終了です。

RICOH GR



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