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▼2009年06月09日

ペリーに振る舞った料理

 幕末、来日したペリーに振る舞った日本側の料理は、あまりペリー達一行にとって評判が良くなかった…とされている。
 丁度、今読んでいる最中の「ペリー艦隊・日本遠征記」20章から引用すると、

一言で言えば、日本人のもてなしは、大変手厚いものではあったが、総じて料理の技術については、好ましからざる印象を残すものだった。琉球人の方が明らかに日本人より食生活では勝っていた。

 だそうである。

 ペリーにふるまった料理 1人前10万円が売り切れ」:J-cast

 その「好ましからざる」料理を振る舞ったのが、江戸料理の老舗「八百善」と「百川」だと言われている。一説によると、その料理の金額は、一人頭換算で現在の価値にすると50万円だそう。50万円の料理か…そんなもの食べたいと思っても、そこまでの高級料理って、今の東京にあるのかな。ただ高価なだけの料理なら、キャバクラに行って高いワインでも開ければすぐにその金額になりそうだけど、それは「高級料理」とは言えないしな。

 で、その「八百善」の方だけど、子孫の方に言わせると、ペリーに料理を出した事は否定しているのが面白い。なんでも、当時のメニューを調べると、どうやら「八百善」のメニューではないとの事らしい。もっともこの場合、「八百善」と「百川」の料理人が横浜まで出張していたとしても、料理のメニューなどについては、幕府の役人側から何らかのディレクションがあったのかもしれないので、両料亭が普段出すメニューとは違う料理だとしても、イコール「関わりがない」とも言えないとも思う。ま、ホントの所はよく判りませんけどね。

 という事で、上に貼ったリンクの「再現ペリー料理」についてだけど、例え現代風にアレンジとはいえ、当時をしのぶ料理でで「5Aクラスの牛サーロイン」はあり得んだろ…。

 ちなみに、アメリカ側が出した料理について、当時の日本人は、みんな「我々アメリカ人も驚く程食欲旺盛」に、何でも食べたらしい。牛肉だって平然と平らげたらしいし、特にワインなどのお酒は日本人に大人気で、ペリー滞在中、日本人は何かにつけて彼らの料理を食べに艦隊を訪問した…という話である。ワインはともかく、当時のサムライ達が、牛肉を食べる事に抵抗がなかったというのは、ちょっと意外。

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