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▼2011年12月27日

オオカミの護符/小椋美恵子

20111227_01.jpg 関東の武蔵野地方でよく見るオオカミの貼り紙。実は私も以前何処かでこの貼り紙を見たことがあり、確か写真を撮影していたと思うのですが、探し当てられませんでした。秩父方面の山に行った時だったと思うけど…。

 舞台は神奈川県川崎市宮前区土橋。今では東急沿線沿いたまプラーザ駅も近く、すっかりセレブ…まではいきませんが、大企業正社員生活安定の幸せ勝ち組さん…達(笑)が住む町に変貌していますが、この辺り、本格的宅地開発が始まる前は、武蔵野台地の一角としてのどかな田園風景が広がっていました。そこにあったオオカミ信仰を追っていく書となります。

 この「オオカミの護符」元々はドキュメンタリー映画だったそうです。本書はその書籍化となり、映画の内容を文章で紹介、補完した構成になっているみたい。ま、映画の方は見たことがないのでその辺は何ともいえませんが、本書を読み終えた後、映画の方も是非見てみたいな〜と思いました。

 ちなみに、私も埼玉の端っこに住んでいる身ではございますが、残念ながら自分が武蔵野文化圏に属していると意識したことは一度もありません。よく、関東圏の中世文化は「武蔵野」とひとくくりにされる事が多いですが、おそらく大宮の見沼田んぼ当たりを境に、武蔵野圏と江戸川文化圏に別れるような気がしています。例えば、長塚 節が描いていた「土」を読むと、いわゆる武蔵野文化圏とは全然違うよなぁ…なんて気もしています。

 話はずれましたが、読んでみると映画も是非みたくなりますね。本書の出版を記念して何処かで上映会でも開催されると嬉しいのですが、今のところ、作品を鑑賞するには、ささらプロダクションの直販DVDを購入する以外になさそうです。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


オオカミの護符/小倉美惠子
土(新潮文庫)/長塚 節

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コメント

私は「オオカミは生き残った」という、今でもニホン・オオカミは生きているのではないだろうか?、がメインテーマの本を読んだ事があります。秩父山中にも目撃情報がありますね。山岳の村等ではオオカミ信仰は普通にあったようで、オオカミを漢字で書くと今では「狼」があてられますが、かっては「大神」があてられていたようです。
昨今では、増えすぎた鹿をなんとかしようと天敵のオオカミを山に放そうという計画も検討されているようです。
ニホン・オオカミの生息はロマンでもあると思います。

ニホンオオカミの本は、私も結構本を読みました。
日本に生息しているオオカミは、サイズも山犬程度のモノで、
人を襲うことがなかったそうですね。
今も何処かで生きていないかな〜と、自分も思っています。

山に狼を放す…そういうプロジェクトも読みましたが、
色々と解決しなければならない問題も多いみたいですね。
放畜したオオカミが、野生化したアライグマとか狩ってくれるといいのですが。

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