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▼2012年03月06日

南極点のピアピア動画/野尻抱介

P3062716.JPG 著者の野尻抱介氏がいうに「初音ミクはSFである」そうだ。こんなこと言うと、またアンチSFファンに誤解与えそうな物言いですが、その持論を小説にした…って事ですかね。元々SFマガジンで発表されていた小説をまとめた単行本のようです。

 SFというジャンルがすっかり下火になった昨今、野尻の作品は懐かしのSF的香りに満ちていながらも、本作では「初音ミク」と「ニコニコ動画」をベースにしたソーシャルネットワークがもたらす未来と、異文明とのファーストコンタクトについて書かれていて、なんつーか今風です(笑)

 個人的には、動画コンテンツ全般にあまり興味ないので(これはもっと広義の意味で映画もテレビも最近はアニメもあまり見ない…ってこと)、その部分での感情移入が、おそらく著者が想定している対象読者平均よりも冷めた感情で読んでしまったと思うのですが、それでも面白かったです。もっとも、ぶっちゃけ「野尻抱介」氏の作品でなければ、絶対読んでいなかったと思うけどね。

 話を彩るアイテムは現代風であれ、ストーリーの骨子は極めて古典的SFというか、まだ未来が明るかった時代、ハヤカワSF文庫が本屋の角棚を占拠していたあの時代の懐かしい雰囲気。
 私個人の考え方としては、世界とつながるインターネットやソーシャルネットワークを得たからといって、人が本質的に変わることはないと考えているのですが、この小説では、それらのテクノロジーが“善意”の元運用されている方向に振れていて、それも読後感が清々しい理由のひとつだと思います。私が初めてインターネットに触れた前世紀も、ネットの中はこんな雰囲気で満ちていたなぁ…。

そうですね。水を四十リットル。灯油八.七リットル、もしくは木炭六.三キロ。窒素八百グラム–これは空気から取り出せますね。珪素は石炭を使うとすると、適当な土砂をバケツ一杯ほど。シリコンシーラントでもいいです。それから少量の元素を取り出すのに、サカナか肉を一キロほど

 あと動力として電気があれば、ボーカロイドの小隅レイたんが複製出来るみたいだよ…って、これはドラえもんの人間製造機だよね(笑)

 どうでもいいけど、作品中で「ふわふわの泉」に触れられていましたが、これは著者による出版社への「早よ再販せい」ってメッセージなのだろうか。表紙の絵がアレなのでなんですが、こちらも結構なSFなので、早く再販かかるといいですね。

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