まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

« Bromptonのミニチュア | メイン | 鈴鹿サーキットへ行ってきたんだニャ! »

▼2012年09月17日

Apple EarPods

E9170212.JPG 巷では新しいiPodやiPhone5で盛り上がっていますが、世間のイヤホンマニアの間で密かに話題になっているのが、今回Appleより発売された新型イヤホン、EarPodsです。

 前評判では結構「音が良い」との評判だったので、安いし世間で出回るようになったら買ってみようかと思っていたのですが、まだ新型のiPod本体がなかなか出回らない中、本日ヨドバシカメラに大量入荷したと、Twitterのフォロワーの方から教えて頂きました。

 アキバまで家から30分。速攻で2FのAppleコーナーでゲットンしてきましたよ。

 購入後、早速開封して聞いてみました。ちなみに、アキバへの往路で使っていたイヤホンは AKG K3003なので、かなり印象にバイアスがかかるような気もしますが、とりあえず第一印象は「オッ、低音出てるなぁ」というもの。
 もちろん解像度などはK3003に比べると相当劣りますが、これが付属品のイヤホンだとするなら、かなりのレベルだと思います。

 ということで、一旦耳をリセットして再度聞き込んでみます。そもそも、従来より付属していたAppleのインナーイヤホンは、付属品と考えれば結構優秀な製品でした。現在でも、オープンタイプの高級インナーイヤホンが絶滅に近い中、自分は逆に周辺の音が聞こえないといけない状況…例えば会社内などでは、今でもAppleの純正インナーイヤホンを愛用しています。

 もちろん、高級イヤホンに比べれば、解像度やレンジなどで不満はあるものの、自然な音造りをしているせいか、聴いていてイヤミがありません。ただ、低音ブーストラジカセや高音域を不自然に強調したDAPで育ってしまった人達には、あの自然さが理解できないんでしょうね。Appleの純正インナーイヤホンを否定することは、まるで大人への階段だと誤解している人が多いみたいで、なんだか微笑ましくなってしまいます。「Appleの純正イヤホンでは音が悪いので○○○○製のイヤホンを4,500円で買い換えました!」とかね。かわいくていいじゃなないですかw。

 しかし、そういったジュブナイル根性丸出しの子供達は、今回のEarPodsをどうやって否定するんでしょう。というのも、率直に言ってこのEarPodsは、世の中の純正付属品イヤホンのレベルを1〜2段階上げてしまったからです。

 低音は必要にして充分、むしろオーバー気味。それでいて、高音域もそれなりに伸びている。そして何より好印象なのは、音楽の中枢を司る中音域の反応とキレがとても良いことです。POPSを聴いていると本当に楽しいイヤホンだと思います。
 あえて否定的な部分を書いてみると、たっぷりとした低音に比べ、高音域の存在感がもう少しあっても良かったかも。それと、あの形状は誰にでもピッタリというわけじゃないんだろうなぁ〜ということ。実際、私は左耳については割とフィットするのですが、右耳についてはすこし違和感があります。

 世の中の高級イヤホンが実質「カナル型」になってしまった中、EarPodsも一見カナル型のように見えますが、こちらはちゃんとオープンタイプのイヤホンです。なので、地下鉄内ではそれなりに騒音も入りますし、音量を上げればそれなりに音漏れもするようです。ただ、逆に言うとオープンタイプである故の音の開放感は確かに感じます。

 EraPodsのスタイルは、非常に独創的といわれているようですが。オープンタイプで、音の流出口をオフセットさせる構造は、昔のSONYインナーイヤホンにも見られました。開発元のソニーでは、そのアイディアは今につながっていないようですが、私としては、Appleはやはり、あの時代のソニーも含め、過去の家電製品を徹底的に研究しているなと感じました。

 なんだかんだで、自称「音質厨」達は、このAppleの純正EarPodsイヤホンも「音が悪い」と叩きまくるんでしょう。ある意味わかりやすい体制に反発する姿勢は、さすがだとも言えなくもないですが、実際に1万円以下のイヤホンを設計・製造している音響メーカーにとっては、悪夢に近い製品だと思います。

 この先、日本製品の廉価版イヤホンが底上げされるのか、それとも執拗なネガキャンで乗り切ろうとするのか…本製品の出来も興味深かったですが、今後の、この製品に対するライバルメーカーの反応も楽しみです。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0


« Bromptonのミニチュア | メイン | 鈴鹿サーキットへ行ってきたんだニャ! »

コメント

2,000円台でそんなにまともな製品出されたら困るだろうなw。
まあiPhoneの純正(なんだよね?)だと他社とは出荷台数が桁違いでしょうから、
その分は有利なんでしょうが…。

おそらく、生産量では文句なしに世界一のイヤホンですからね。そういうモデルの性能が底上げされるのは、業界的に(顧客的に)いい事ではないかとw。

ただ、耳への適合性は、事前の評判程ではないような気もします。

これまでのiPhoneおよびiPod純正イヤフォンは日本のフォスター電機製なんじゃなかったでしたっけ?
iPhone5のイヤフォンは台湾foxconn製とも言われています。

書き込みありがとうございます。

フォスター製だったのは、確か結構初期のタイプだと思いますよ。
2台目の「ヌルッ」とした頃のイヤホンは、既に台湾製になっていたかと思います。

コメントを投稿

最近のコメント

アーカイブ