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▼2015年11月23日

沈黙の山嶺/ウェイド・デイヴィス

 エベレストのエントリ書いて思い出しましたが、少し前に「沈黙の山嶺」という本を読んでいたんですよね。

 世界の登山史の中で、ジョージ・マロリーほど有名な人はいないでしょう。また同時に、登山史上最大のミステリとして、彼はエベレストの山頂を踏んだのか?という議論は夢枕獏による小説、神々の山嶺でもネタにされています。

 本書は副題に「第一次世界大戦」とありますが、上巻の前半はひたすら第一次世界大戦における悲惨な戦闘の描写が続きます。私達日本人にとって第一次世界大戦とは、あまり馴染みのない戦争ではありますが、機関銃と塹壕、そして戦車、毒ガス、街の地形が変わるほどの超絶な激戦等、ヨーロッパ人には今でも深く染みついている負の記憶です。日本人には信じられないかもしれませんが、今でもその当時の戦場だった地域は、不発弾だらけで立ち入り禁止になっている場所が沢山あります。当時のデータも残っていないでしょうし、もう永久に処理されないかもしれません。

 そんな悲惨な時代を乗り越えた強靱な青年達が、当時はGoogleマップはおろか、ネパールとチベットの地図すらない場所にある、世界最高峰のエベレストにアタックします。

 一言でエベレストに登るといっても、その当時はエベレストへの行き方すらわかっていませんでした。そのため当時はイギリスと不仲だったネパール側ではなく、チベット側から何度もエベレストを目指しては引き返し、ようやくエベレスト本体へのルートを確保するまでに、数回の遠征を要します。
 そして、そこから更に、エベレストに登るためのルート探し。更に膨大な補給物資のルート確保や、酸素の問題など、登山に関するありとあらゆる難関が遠征隊を襲います。そういえば自分も初めて知ったのですが、そもそもこの遠征費用の確保も大変だったみたいですね。何となくですが、イギリス政府が威信をかけて金出しまくってたのかと思ってましたが、事実はどうやら違っていたみたいです。

 ま、その結末については既に有名な話なのでここでは書きませんけど、登山史に興味がある方なら夢中になること間違いナシだと思います。上下巻揃えるとそれなりに高くつきますが、お勧めです。

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