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▼2020年05月24日

Naim Audio SNAPS(Vintage)

P5232213 以前から念願だったNaim Audioのプリアンプ用外部電源、SNAPSのヴィンテージモデル(ボルトダウンタイプともいう)を入手。メイン写真左奥の箱ね。入手場所は当然日本ではなくebayです。

 落札したのが、確か5月5日くらい。それで支払いやらなにやらして、イギリスのセラーの元から旅立ったのは日本時間の5月7日。当初は税関などがあるため、5月19日以降の到着予定だったのですが、コロナ騒動で税関も暇なのか、あっという間に通関して、私の手元に届いたのが5月11日。はっきりいって同時期に駿河屋へ注文してた商品とかまだ届かないぞ(笑)。まぁ、鬼速である必要もないとはいえ、速く届くのは嬉しい。

 ただこのSNAPS、イギリスのセラーから買ったので、当然イギリス仕様の240Vモデル。そのままでは日本で使えませんので、さくっとハンダごてをつかって120V仕様へと変更します。やり方は知っていれば簡単で、要はトランスの配線を直列から並列にするだけです。

 もちろん、何を言っているのかわからない人は絶対に止めて下さい。配線間違えますと当然ながら機器を壊すどころか、下手すりゃ火災の元です。また、やり方がわかったとしても、普段からハンダごてとか触っていない人は充分に注意して下さい。AC電源の入力側をリワイヤしますので、イモはんだとかやらかすとそこから発熱…最悪発火します。もちろん自分のもこの先そうなるかもしれませんが、リスクがある事を充分に理解して下さい。

 とまぁ…お決まりの注釈を入れた後、電源ケーブルのプラグ側も交換。こちらもイギリス仕様なのでプラグが日本と違います。イギリス240Vのプラグは日本仕様のプラグよりもずっと大きく、更にプラグ内にヒューズが内蔵されています。交換したプラグは手元にあったマリンコのホスピタルグレード3ピンプラグを使いました。ただ、オリジナルの電源ケーブルが2m以上ととても長く、そのうち1m程度にカットしようかなと。このケーブルも本体側がやや特殊な端子で、手持ちで適合する電源ケーブルないんですよね。

https://live.staticflickr.com/65535/49894608537_6e3f54de01_n.jpg

 付属品は片方のプラグが壊れたSNAICと呼ばれる4ピンのプリアンプ用接続ケーブル。こちらは事前にセラーから聞いていましたので問題ナシ。早速はんだごてでケーブルの修復、ついでにぶった切って長さを約50cmに縮めました。これネイム的には邪道で、本来各接続ケーブルは最低1mを確保するようにとアドバイスがありますが、隣に置いて使う機器に1mのケーブルはやはり邪魔なので…。
 このヴィンテージタイプのSNAICも今となっては貴重品で、この後に続くグレーSNAICやブラックSNAICと音が違います。三種類全て試しましたが、やはり同じ年代に作られたこの細いSNAICが、私のNAC12には一番合っているようです。
 ちなみに、現在のNaim Audioは高級ブランドにシフトしつつあるようで、ブラックSNAICの更に上のモデルとしてHi-LineSuperLuminaシリーズのケーブルがあります。当然使ったことはありません。

 とまぁ、日本で使うために加工を施した後、早速音出しです。
 ちなみに以前もどこかで書きましたが、120V仕様のNaim Audio機器は100V環境の日本で問題なく動作します…と、ネイムオーディオ本社の誰ちゃんだったっけかな?女性スタッフに教えてもらいました。昇圧トランスとかも必要ないそうです。

 もっとも、同じくヴィンテージタイプのパワーアンプ、NAP250はトランスの配線変えても100V環境の日本では動作しないんだよね。なのでトランスで240Vに昇圧して使っています。これだけ特殊なトランス使っているのか、あるいは以前加工したとき配線間違えたのか?まぁ昇圧トランス入手した今となっては問題ないので良いのですが。

 音を出してみると、これはいいですね。

 今手元には、何故かSNAPSばかり3台あるのですが、どれも音が違います。
 1台は一番初めに自分が手に入れたオールドモデルのSNAPS(というかSNAPSに深緑のニュールックモデルはない)で、こちらは一度イギリスのネイム本社に送ってRecapを受けています。こちらが一番カッチリとした音。
 で、2台目が少し特殊なSNAPSで、SONY WALKMAN Professional WM-D6用の電源として出力が6Vに改造されたモノ。
 こちらはNaimAudio公式のヤミ品とも言えるべきモデルで、なんでもWM-D6が大好きだったNaimの社長、ジュリアン・ベリカーが、WM-D6を自分で使う為にSNAPSの出力電圧を6Vに改造したのが始まりで、公式なカタログモデルとしては存在しませんでしたが、SNAPSを所持しているユーザーが「例のアレに改造してくれ」とこっそり頼むと(話盛ってますw)、黒ずくめの本社スタッフやってきてが「お客さん、その話どこで聞きました?」などとお決まりの質問をしてきて(話盛ってますw)、こそこそ隠れるようにして改造を請け負ってくれたという話。
 自分のはさらにもう一系統の出力を24Vに改造し、ひょっとして世界で1台しかない24Vと6V出力をもったSNAPSになっているのです!って、自慢はともかく、こちらのSNAPSの方が少し音が緩くて、実は普段こっちのSNAPSを愛用していました。

 長くなりましたが、今回のこのヴィンテージSNAPS、なんというか音が一番ゆるいですね。オーディオ的にどうあるべきかはともかく、好き好んでトランジスタアンプ初期の頃の機器を使っている私のようなタイプには一番音が良いと感じます。ピーク音の出方も少し角が丸いというか、まろやかにムーディーな音となり、私としては狙いどおりです。
 これは変に気張ってHi-Capとか狙うよりこちらのヴィンテージタイプを買って正解だったのかもしれません。

P5232210

 ということで、NAP250を含め、私のNaimアンプ群は全て1970年代初頭のヴィンテージモデルとなりました。なんというか、よりネイムらしい濃い音になった気がします。

 とりあえず、自宅のアンプシステムについては、これで上がりでしょう。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


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