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▼2009年04月05日

NHKスペシャル・アジアの“一等国”

 あーあ、こんなに酷い番組だとは思わなかった。

 当時の国家戦略や常識を、今の価値判断のみで分析すれば、そりゃ矛盾点はいくらでも出てくるであろう。でもさ…実際当時の人達において、イギリス式(巧みに言葉を言い換えてアメリカ大統領の「民族自決主義」と言ってるけど)の植民地政策と、フランス式民族同化政策…どちらかいいかなんてもはや検討しようがない。今生きている人に聞けば、そりゃ思い出は美化されるし、「民族の誇りを奪われた」なんて話になるのは当然だと思うけど、じゃあ、今の時代においても、文明から無縁である、原始社会のままである事が、彼らにとって幸せだったのか?

 例えば、結果論になるけど、日本本土と徹底的に同化政策を進められた琉球は、今の時代不幸な民族なのだろうか?いや…不幸だった、幸福だった…色々な視点があるのは当然だと思う。ただ、このNHKスペシャルにおける「不幸だった」という前提での番組制作は支持できないなぁ。

 もっとも、こういう視点と意見がある…という意味においては、優れたドキュメンタリーだとは思う。
 ちなみに「民族自決主義」なんて、言葉としては美しいかもしれないけど、実態は「おまえらの事なんてどうでもいいけどとりあえず俺たちが決めた上納金払え!」って意味。宗主国が上納金を支払う事が出来るシステム作りに介入するのと、ただ何もせず上納金を奪取するのでは、どっちがいいのか微妙だけどね。

 あ…そうそう、創氏改名問題についても、先に求めだしたのは植民地の被支配者側だという話もあるし、この問題だって、現代の社会情勢と現代の価値観だけで語ってしまえば、そりゃ悪である事は間違いないわな。

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コメント

^^;

こんにちは、この番組を見て気分が悪くなった者です。このシリーズ来年は「韓国併合」が控えているんですよね。ぞっとしますがある意味楽しみですね。オモニ、日帝にひどい事されたアイゴー叫びまくり??でもよっちさん同様「こういう視点と意見がある」には賛成です。台湾=親日で安心しきっちゃうのは危険かなと。フランス人でしたっけ?何故日本がそのように思われるか考えるべきですみたいな事ぬかしてたナヨナヨ野郎、お前こそ考えな!

過去の事例を、今の常識に当てはめて善悪の判断を付けようとする行為はちょっと危険かなぁ。なんて思いました。

ちなみに台湾人もあの番組には複雑な思いがあるようで。
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-716.html

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