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▼2009年07月12日

子育てと老人福祉

 いつも思うのだが、この国の政治家達の面白い所は、普段懸命に働いて税金をたんまり払っている、若年から壮年までの男子に対する優遇・保護政策を、まるで語らないことだなと思う。

 こういう所も、この国の政治家達というのは、右左全て含め、先の大戦で赤紙を用いて、成年男子を平然と特攻隊に送り込んだ伝統が、脈々と息づいているんだなと思う。
 多分、この国が(戦争以外でも)再び未曾有の危機に晒されることがあったら、まず始めに犠牲にされるのは、また成人男子達なんだろう。歴史は繰り返されるという事だ。

 私見だが、老人はともかくとして、ガキの養育問題なんて、その資金を捻出しているサラリーマン達の優遇政策を考え出さなければ、絶対に解決しないだろ。もっとも、解決するつもりもないし、解決するアイディアもないから、子育て支援なんてインチキばかりほざいているんだろうけどね。

 かつて共産党員の友達が言っていたけど、戦前・戦後期の家庭は、父親だけの労働力で、母親と子供数人をを養うことができた。しかし今では、父親と母親が共働きで残業しまくって、ようやく子供を1人2人育てるのが精一杯。

 つまり、モノで溢れてみんな感覚が麻痺してるんだろうけど、私たち日本人は、相対的に貧乏まっしぐらの道を歩んでいるとも言える。というか、子育てがここまで高コスト体制になった社会そのものを改革しようとせず、思いつきの「子育て支援」なんて、笑わせる。

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