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▼2011年07月03日

終電間際に電車が止まったらどうすればいいのか

20110703_01.jpg 昨晩は友人の家に遊びに行っていて、その帰りの夜、人身事故に巻き込まれてしまった。このまま電車が止まっていては、地元TXの終電に間に合わない。
 友人宅では朝まで残っている人もいるという話だったので、わたしもそこから友人宅に引き返えすという手もあったのだが、ちょっとどうなるか興味があったので、あえて「意地でも帰宅する」手段を選択をしてみた。

●人身事故発生

 土曜日の夜、東武東上線上板橋駅から東上線で池袋に向かおうとしていて、ホームで電車を待っている時に「人身事故が発生しました」とのアナウンスがあった。
 既に時間は23時を超えていたので、その時点では余裕があったにせよ、30分以上電車が動かないと、秋葉原発のTXで終電を逃してしまうとい状況。

 まずは上板橋駅の駅員に、状況を確認。「このまま電車が動かないと自分は自宅に帰り着けない」と言ったのだが、返答は「まず電車が動き出さないと何ともいえません」とのこと。これは仕方ないかなと思って、一度ホームに戻り停車している池袋行きの電車に乗った。

 その後アナウンスがあり、どうやら人身事故の処理は終わったが、その後の警察による現場検証で、おおよそ一時間の運転停止を見込んでいるとのこと。この時点でTXに乗って自宅に帰ることは不可能になった。早速駅員の所に行って状況を確認しに行く。

 同じ質問をしたら「電車が動き出してから…」という同じ回答しかしないので、少し強く「もう、自分は自宅まで電車で帰ることができなくなった。逆に私はどうすればいいのか?」と質問。予想はしていたのだが、駅員は先程の答えを繰り返し、要領を得ない。そんな中、別な人が「タクシー代とかきちんと出すんだろうな!」と声を荒げていて、ようやく駅員から「タクシーについては池袋駅で相談して下さい」との、少し前向きな回答が得られた。つまり、駅員側からは“補償の提案”をしないルールが決められているのであろう。ちょっと腹は立ったけど仕方ないのかもしれない。

●電車が復旧して動き出す

 おおよそ一時間くらいだろうか。24時前に東上線は全線で復旧が終わり、運転再開。深夜の登り線にもかかわらず、座席は全て埋まっている位の乗車率。私が座っていた両隣には、それぞれ別なグループの女の子が座っていたのだが、電話で「このままだと家に帰れない」とか「終電に間に合わない、どうしよう」などと、家族や友達と通話していた。ま、この時間になれば、そりゃそうだろうね。

 深夜でダイヤも薄い時間帯だったせいか、特に電車の詰まりもなく、割とあっさり池袋駅まで到着した。時間は24時を少し回った位かな?

●タクシー代請求手続き

 ということで、池袋到着後、私は上板橋の駅員に指示されたとおり、駅の改札口へ向かう。列車先頭方向の一番大きな改札口が良かろうと、そこで駅員に相談してみたら、「後ろ方向の改札にいって相談して下さい」との事。
 こういうの、車内アナウンスであらかじめ言ってもらえれば、わざわざ余計な手間かけないで済むのになーと思ったのだが、東武鉄道側としては、可能な限り“補償”を公にはしたくないんだろうなーと。

 早速、一番後ろ側(北池袋側)の改札に行くと、今度は「裏の事務所側に回ってくれ」と言われる。で、裏の事務所側の扉を開けて入ると、そこには帰宅できなくなった難民であふれて…ってあれ?5人位しかいなかった。

 手続きは簡単。口頭で自宅最寄り駅を申告し、電車で行けるまでの場所からタクシーを利用していいという証明書を発行してもらえる。利用区間については、駅員がその場でおおよその区間を用紙に記入する。私の場合は秋葉原駅から埼玉県まで。タクシー代は利用者が建て替える形で、後日その証明書と領収書を申請場所に持参すれば、お金を返してもらえるという話だ。

 ここで想定される問題としては「現金を持っていない場合はどうするのか?」という点。私はクレジットカード持っているので問題ないが、タクシー代は場所によってそれなりの金額になってしまう。そういうとき、駅員でお金の立て替えしてくれるんですかね?

 あともう一つの問題は、申請書を発行してくれた場所までの電車賃。毎日通りがかっている人なら何かのついでに寄ればいいと思うが、私が池袋に来るためには電車賃がかかる。この点を駅員に相談してみたら、上司に確認に戻り、その結果「東武線の駅ならどこでも構いません。お客様の場合TXで北千住で下車できる定期をお持ちのようなので。そちらでお金を受け取って下さい」との話だった。どうでもいいけど、彼等が東武伊勢崎線を「本線」と言っているのが面白かった。「本線の北千住駅で」とか、そんな感じ。

●まとめ

 今回の結論として、東武線の駅員は、それなりに終電後の帰宅手段について対応はしてくれるんだな…という点はわかった。ただ、これはそういう対応を自ら求めない限り与えられないという点には注意しておきたい。

 上板橋の駅では、駅員側から「帰宅手段の補償」は口にしなかったし、電車内でのアナウンスはもちろん、駅に到着しても、自らこういう手段を知って、あるいは困って相談に行かない限りは、補償は与えられない。また、ある程度強気に出ないと、現場駅員も役に立つ対応をしてくれない。すまなそうに質問していては、いつまで経っても「もう少し待って下さい」としか答えない。これは問題だと思う。

 また、私が乗車していた電車内では、あれだけの人間が「帰宅できなくなって困ってる」相談を、家の人や友達にしていたにもかかわらず、タクシー代申請の窓口の人がとても少なかったのが意外だった。
 知らない人は、知らないまま自腹でタクシー代等を負担し、帰宅したのかな〜なんて思うと、少しかわいそうだ。
 もちろん、鉄道事業者としては、あれだけの人間に対し積極的に「タクシー代出しますよ」と言えない事情も理解するが、にしても、少し不公平感がある後味の悪さは消えなかった。

 ちなみに、秋葉原駅から自宅までのタクシー代は、5,700円程度。これは土曜の深夜という、道路ががら空きの状況での値段であり、平日ならもっと高くつくだろう。
 誰が事故を起こしたのかは知らないが、見ず知らずの人間の人身事故でいきなりこれ位の金の負担を迫られたら、結構腹立たしい程度の金ではある。

 あと、エントリの趣旨とはずれるが、本来なら、あんな時間の事故で、のんびりと一時間程度かけて現場検証を行っている警察共が、乗客のタクシー代を全額負担すべきなんでは?なんて思ったりもしている。
 つか、列車事故における警察の現場検証時間って、年々長くなってる気がしているのだが、これは気のせいなんだろうか。

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コメント

とても勉強になりました。体を張った取材!?、ありがとうございます。


鉄道会社としては、今回の対応が妥当ではないかと。人身事故の場合は慣例として加害者に請求しないようなので、保険会社に請求するか自社負担なのでしょうか。

実はこういう場合、状況によってタクシー代もらえるという事は、友人から聞いていたので、今回ももらえるのかな?と思っていたというのもあります。

確かに全員にタクシー代渡していたら大変な事になりますから、こういう対応は仕方ないのかもしれませんが、人によっては本当に困る人もいますからね。特に女性とか…。
状況によっては、こういう対応もある事は、覚えておいた方がいいかもしれません。

あと、事故は知りませんが、自殺や鉄道が明らかに被害者である事故は、一応被害金額の請求はするようです。
ただ、実際、回収はあまりできないみたい。
社会通念的にも、強引に取り立てる訳にはいかないし。

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