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▼2018年05月28日

モラルの時代

 モラルという言葉の意味ですが、Googleで検索すると「倫理。道徳。習俗。また、生き方に対する真剣な反省。」と出てきます。
 ということで、例えば最近気になるCMとして人材斡旋会社のこのCM。

 キャリトレCM放送が始まりました!:ビズリーチ

 鈍感な人は気が付かないかもしれませんが、例えばアメリカだと履歴書に年齢を記載させることを禁止しています。年齢どころか性別や顔写真も不可です。
 こういった文化はまだ日本では根付いていませんが、おそらく10年位したら徐々に浸透してくるような気がします。一部では「アメリカでは日本と違って解雇が楽だし」なんていう人もいるかもしれませんが、今の日本国内で行われている“肩たたき”みたいな解雇をしたら速攻訴えられます。
 アメリカでは雇用主が従業員を解雇する権利は認められていますが、それには従業員の勤務成績がわかる客観的なパフォーマンス評価などが必要になります。日本みたいに「なんかアイツ気に入らないからクビにしよう」なんてノリで従業員クビにしたら、弁護士事務所からとんでもない額の賠償金を含んだ起訴を起こされるリスクがあります。

 話を戻しますが、上記の人材斡旋会社のCM、日本だと法律には違反していないですが、モラル的にどうかと言われると…おそらく今は過渡期なのかもしれません。個人的にはあと数年後に同じ内容でCMを流したらネットとかで叩かれそうな気がします。最近では日本の企業でもダイバシティーが問われるようになりましたから、年齢で採用の脚切りを行う事は、本当に新卒の採用以外だと許されにくくなってくるのでは?
 というか本来は「新卒採用」なんてのがそもそもナンセンスなのですが、この習慣は日本企業の中だと割としぶとく生き延びそうな気もします。

 もっとも、年齢をネタにするリスクや社会的風潮は、当然このCMを作成する側も熟知しているはずで、それでもこういう線を攻めるCMを敢えて放送する意味は、企業の側に「若い人だけを採用したい」という意思が強いからではないかと。結局の所「モラル的にどうなのかな?」などと眉をひそめるCMの多くは、顧客がそういう「モラル的にどうかな?」という状況を欲しているからでしょう。

 もちろん、上記人材斡旋会社のCMは例に出しただけで、そんなCMは世の中に溢れています。過度に射倖性を煽るCMや、パチンコのCM、美容系や健康系のCM…まぁ、法律違反ではないけど、こんなこと言っていいの?みたいなCMはテレビを見ているとよく見たものでした(過去形なのは最近のことはよく知らないから)

 ということで、やたらと前振りが長くなりましたが、昨今でモラルといえば例の日大のアメフト部。
 ここで自分がネタにする必要なんてないほど、色々なところで話題沸騰!みたいですが、「モラル」という点で考えてみると、関西大学のQBを潰しにいった選手は、実行犯ではありますが、後の謝罪会見などをみると「モラル」的には世間から許されたのかな?という印象。
 逆にいうと、日大の監督を初めとする一癖も二癖もありそうな面々…は、実行犯ではないし、今のところ犯行を指示したという証拠がある訳ではないですが、社会的にもモラルに反した行動をとり続けているため、世間では許されていない感じですね。
 
 別に日大のコーチ陣の肩を持つつもりはないですが、この一件、モラル的な要素を排除した状態で、彼等が確実に犯した罪はなんだろう?という視点から1度考え直してみても良いかもしれません。

 他人にモラルばかりを問うのも結構ですが、モラルの意味「倫理。道徳。習俗。また、生き方に対する真剣な反省。」とは、他人に求めるものではなく、あくまでも自己が目指すべき姿であるべきだと思いますので。

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